時間を操れる宇宙人の地を浴びてしまったことでループ能力を手に入れたケイジ少佐。戦闘経験のない彼が敵地で敵の脳であるオメガを倒すことになってしまいます。ループしながら戦闘能力をつけていくケイジ。やがてケイジは自分を訓練する女性兵士リタを守るためにも覚悟を決めオメガの元に向かったのでした。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』作品情報
タイトル | オール・ユー・ニード・イズ・キル(Edge of Tomorrow) |
監督 | ダグ・リーマン |
公開 | 2014年7月4日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間53分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
[aside type=”normal”]謎の侵略者“ギタイ”からの激しい攻撃で、滅亡寸前に追い込まれた世界。
戦闘スキルゼロのケイジ少佐は最前線に送り込まれ、開戦5分で命を落とす。
だが次の瞬間、彼は出撃前日に戻っていた。その時から同じ日を無限に繰り返すケイジ。
やがて彼は最強の女性兵士リタと出逢う。
ケイジのループ能力が敵を倒す鍵になると確信したリタは、彼を強靭な“兵器”に変えるべく、徹底的に鍛え上げる。
“戦う・死ぬ・目覚める”のループを繰り返すことで別人のように成長したケイジは、世界を、そしてかけがえのない存在となったリタを守りきることができるのか──?
(出典:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=4197/)
[/aside]
地球を襲った宇宙人ギタイ
地球に攻撃を仕掛けたギタイと呼ばれる宇宙人。
彼らそ全て操っていたのはオメガと呼ばれる脳でした。
それ以外のギタイはドローンのようなもので、人間はいくら彼らを倒しても戦争に勝利することはできません。
宇宙人に勝つためにはオメガを倒すしかなかったのです。
オメガは宇宙人の脳でその姿をどこかに隠していました。
そしてオメガは「時」を操る能力を持っています。
618万体に1体の特別なドローンのアルファ。
それは彼らのシステムの中枢神経でもありました。
時を操ることができるオメガはそのアルファが殺されると自動的に時間をリセットしループを始めてしまいます。
しかし記憶は残っているので相手の行動が予測できます。
人類はそんなとてつもない能力を持つ宇宙人に勝つことは不可能だったのです。
しかしケイジ少佐はそのアルファの血を浴びたことで、オメガと神経を同調しループすることが出来るようになりました。
今度は人間がその脳力を使ってオメガを探し出し、オメガを殺す作戦に出たのでした。
ラストのループ能力とは?
何度もループを繰り返すことで戦闘能力も上がり、さらに女性兵士リタをなんとか助けようとするケイジ。
彼はついに敵の脳オメガの居場所を突き止めました。
それはルーブル美術館でした。
しかしそこへ向かう途中で、輸血されてしまいループする能力を失ってしまったケイジ。
ここから先は初めての出来事になります。
仲間の兵士とリタと共にルーブル美術館へむかい、敵と戦いますがそこには無数の敵が待っていました。
なんとかオメガを見つけ出しますが、オメガを倒す途中アルファを引きつけたリタは命を落とします。
さらにケイジ自身もアルファに刺されてしまいますが、ケイジの持っていた爆弾でオメガは爆発しケイジはオメガを倒すことに成功しました。
そしてその時にケイジはもう一度オメガの青い血を浴びてしまったのでした。
目を覚ましたケイジはヘリコプターに乗っています。
これは映画の冒頭シーンと同じで、ケイジが基地に向かう前の状態です。
統合防衛軍の本部へ向かったケイジですが、その途中でパリで起きたエネルギー波によってギタイが戦闘能力を失ったというニュースを目にします。
青い血を浴びたケイジはまたループする能力を得たのです。
ケイジはリタや仲間とルーブル美術館にいく前に戻っていたのです。
しかし、いくつか矛盾点が。。。
[box class=”red_box” title=””]・なぜラストだけいつもと違う場所に戻ったの?
・ループすると以前と同じ世界に戻るはずなのに、オメガが消滅した世界になっている[/box]
今まで何度もループしたケイジは基地で目覚めた日に戻り、同じ出来事を繰り返します。
しかし最後に目覚めた場所は、ヘリコプターの中でしかもオメガが消滅した新しい世界に変わっていたのです。
最後だけループの現象が違ってしまっているのです。
この説明がないまま映画は終わってしまうので、観客は「最後はどういう意味なの?」と謎を抱えたままになってしまいました。
もしかすると敵の脳であるオメガを倒したので、新しい世界になっているという設定なのかもしれません。
まとめ
日本の原作をハリウッドで映画化した『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。
ラストに疑問は残りますが、戦闘経験のない口だけだった少佐がループを繰り返すことで強くたくましくなっていきました。
さらにリタという女性を愛することで、大切な人を守るという使命を持ちました。
地球を救うことよりもリタを救おうとしたことで、結果ケイジは地球を救うことができたのです。
そんな1人の少佐の成長物語がループ映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でした。