映画『パージ:アナーキー』復讐が生み出す負の連鎖と格差社会


前回のパージから1年後の2023年3月21日。第6回目となるパージが開催されます。年々過激さの増すパージ。貧富の差は激しくなると同時に、お金目的のために貧乏人や病人を捕まえる人たちまで出てしまいます。さらにそんな政府に反対する反政府組織まで登場し、街は混乱状態に陥ってしまい貧しい人たちはただ怯えるしかないのです。

『パージ:アナーキー』作品情報


パージ:アナーキー [Blu-ray]

タイトル パージ:アナーキー(The Purge: Anarchy)
監督 ジェームズ・デモナコ
公開 2015年8月1日
製作国 アメリカ/フランス
時間 1時間43分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

パージの恩恵

1年に一度だけ人を殺すことが合法となるパージの日。

2023年3月21日は第6回目となるパージの日でした。
パージのおかげでアメリカは失業率は5%と以下となり、暴力もほとんどなくなっていました。

しかも貧しい人も減り、新しいアメリカの創始者・新しい建国の父D・タルボットにとっては理想の国に近づいていました。

己の野獣を解き放ち浄化させることができるパージの日。

NFAA(新しい創始者とアメリカ)が浄化しようとしていたは、自分たちに必要ない人たちだったのです。

パージの格差

参加しても不参加でもいいパージ。
不参加の人たちは、家でパージが終わるのを待ち続けます。

しかしお金持ちは厳重な警備システムの中で優雅に過ごせますが、貧しい人たちにとっては生き残るだけでも大変な1日でした。

パージによって貧しい人たちはアメリカ国内から次々消されていました。
それは政府が貧しい人たちを排除しようとしていたからです。

NFAAはパージを使って、都市計画の対象地区の人たちを一掃しようとします。

また裕福な人たちはパージをゲーム感覚で楽しんでいました。

貧しい人や病人をお金で買い、安全な家の中でみんなでパージを楽しみます。
貧しい人達を捕まえ、「人間狩り」として遊びます。

パージの日に犠牲になるのは、貧しい人ばかりでした。

そんな中、生き残るすべを見つけた貧しい人たちもいました。
それは殺しではなくお金のために、貧しい人を捕まえお金持ちに売るのです。

警察・消防署・医療機関も機能しないパージの日。
その日1日は無政府状態になり、街は混乱に陥ってしまいます。

そしてその様子をお金持ち達は楽しんでいたのです。

貧困層がいなくなれば国の支出は減ります。
NAFFが設けたパージは、魂の浄化ではなくお金のためだったのです。

復讐

パージに参加する人。
自分の中の獣を解放するする人達ですが、中には復讐のためにパージに参加しる人もいました。

警察官の巡査部長は、息子を車でひいた飲酒運転のドライバーへ復讐するつもりでいました。

また途中で夫を殺されたリズは、夫の復讐のためにパージに参加します。

さらには自分たちのお金を奪った株屋に復讐をした人もいました。

そんな復讐で溢れかえる1日。
しかし復讐は怒りしか生みません。

NAFFに対して抗議運動を続けている組織も、お金持ちの復讐のために武器を持って富裕層の元に向かいます。

確かにそれは貧困層を助けるためでしたが、彼らもまたパージの日に殺人を行っているのです。

復讐は怒りをうみ、最終的には人を殺してしまいます。
それは悪循環でしかないのです。

巡査部長に助けてもらったエヴァとカリの親子は、復讐に向かう巡査部長を必死で止めます。
2人は彼にパージには全く意味のないことを訴え続けたのです。

パージを行えば罪悪感と後悔しか残りません。
またパージされた人の家族や友人は、復讐を考えるかもしれません。

人を救う優しい心を持っている巡査部長。
怒りで盲目になってしまった彼の心を、エヴァとカリは目覚めさせました。

パージ終了後に見せた3人の笑顔。
それが全てを物語っていました。

まとめ

パージが生み続ける格差社会。

パージで犠牲になるのは貧困層で、それは建国の父が望む世界でした。

怒りと復讐に支配されるパージの日。

しかしそんな日に人間らしさを取り戻す人もいるのです。

正しいことを行う人達もいたのです。