映画『パージ 』2022年3月21日 心に潜む攻撃性を解放する日

新たな建国の父により「パージ」の日が制定されたアメリカを描く映画『パージ』。2022年のアメリカは失業率1%犯罪率過去最低という平和で過ごしやすい国になっていましたが、それは新たに制定されたルールによってもたらされていたのです。

目次

『パージ 』作品情報


パージ (字幕版)

タイトル パージ(The Purge)
監督 ジェームズ・デモナコ
公開 2015年7月18日
製作国 アメリカ
時間 1時間25分

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2022年3月21日

映画『パージ』の舞台は2022年3月21日。

その日はアメリカ国民によって特別な1日です。

2022年のアメリカは、失業率1%犯罪率過去最低で暴力はほとんど存在しないという今までにない平和で過ごしやすい国になっていました。

以前史上最悪の経済崩壊に見舞われてしまったアメリカは、犯罪と貧困が蔓延する世界でした。

しかしそれを新しい創始者が変えます。

新たな創始者は、一晩だけ殺人を解放したのです。

合法的な怒りの発散が犯罪の抑制につながり、その後あっという間にアメリカは経済成長を遂げたのです。

パージ

合法的に殺人が認められた日「パージ」は、内なる攻撃性を解放し魂が清められる日です。

新たな建国の父によって定められたパージの日は3月21日午後7:00〜3月22日午前7:00までの12時間です。

[box class=”red_box” title=”パージのルール”]・殺人を含む全犯罪が12時間合法
・クラス4以下の武器のみ使用が認められる
・政府職員はパージ対象の免除
・警察、消防、緊急医療は12時間機能停止[/box]

犯罪がなくなり経済成長を遂げた2022年アメリカでは、パージの日は裕福な国民には支持される日になっています。

一方パージの日に狙われる人たちにとっては最悪な1日であり反対する国民もいましたが、パージを反対すると今度は自分の命が狙われてしまいます。

そこでパージに参加しなくても、パージを支持する人は家の入口に「青のパージ」を飾ります。

これがパージを支持する意味となり、命を狙われる危険が減るのです。

しかしそれでも命を狙われる可能性が消えたわけではないので、パージに参加しない人はパージの間は家にいることが1番です。

お金持ちはパージに参加している人達が家に侵入しないように、厳重な警備システムを導入して自分達の命を守っていたのです。

ちなみの冒頭に映る防犯カメラの映像を見る限り、このパージの日は2017年にはすでに制定されていました。

パージの意味

「パージ」(Purge)という言葉は浄化を意味します。
さらに「追放、粛清」という意味を持つ言葉でもありますります。

浄化とは汚れや悪を取り除いて綺麗にすることです。

建国の父は「攻撃性を解放するため」にパージの日を定めたと言いました。

「人間は凶暴で、戦争や大量虐殺や殺人をおこなってきた生き物だ。パージの日を制定することで社会から暴力をなくすだけでなく、国民の精神を安定させようとしている。」と国民に伝えます。

しかし「自衛できない貧困者や病人達を排除している」と訴える人もいます。

政府はパージを使って社会に貢献しない人々を撲滅しようとしていました。

なぜなら、それが究極の経済救済だったからです。

まとめ

2022年のアメリカ社会を描いた映画『パージ』。

経済成長を遂げ犯罪もほとんどなくなった社会でしたが、それは貧困者や病人を排除した世の中でした。

『パージ』で描かれる2022年のアメリカは、一見平和で安心なユートピアに見える社会ですが、明らかにディストピアだったのです。

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