ユニバーサル・モンスターズの怪物達が集結した映画『ヴァン・ヘルシング』。ドラキュラ伯爵と戦うヴァン・ヘルシングは、この作品の中では怪物ハンターとして世界中の怪物と戦っていました。その中にはゴシック小説の登場人物も。ここでは怪物ハンターヴァン・ヘルシングと関わりのあったゴシック小説やユニバーサル・モスンターズに登場する人物を紹介します。
『ヴァン・ヘルシング』作品情報
タイトル | ヴァン・ヘルシング(Van Helsing) |
監督 | スティーヴン・ソマーズ |
公開 | 2004年9月4日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間11分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
ヴァン・ヘルシングvs怪物
「ドラキュラ」に登場するヴァン・ヘルシング。
彼は本来はドラキュラ伯爵と戦う人物でしたが、この『ヴァン・ヘルシング』では怪物ハンターとして活躍していました。
ジキル博士とハイド氏
まず最初にヴァン・ヘルシングが戦ったのが、ゴシック小説『ジキル博士とハイド氏』に登場するジキルとハイド。
巨大な怪物ハイド。
彼の分身ジキル博士を助けるために、ヴァン・ヘルシングは怪物ハイドを生捕にするように命令されていました。
しかし激しい戦いの末に、怪物ハイドは建物から落下してしまい死んでしまいました。
地面に打ち付けら横たわる怪物ハイド。
その姿は怪物の姿はではなく、ジキル博士でした。
ドラキュラ伯爵
400年以上生きているドラキュラ伯爵。
ヴァン・ヘルシングはドラキュラ伯爵を倒すために、彼の住むトランシルバニアに向かいました。
ゴシック小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場するドラキュラ伯爵のモデルはヴラド3世(ヴラディスラウス・ドラグリア)とされていますが、映画『ヴァン・ヘルシング』の中で、ドラキュラ伯爵は「ヴラディスラウス・ドラグリア」と自分の名前を名乗っていました。
せむし男
フランケンシュタイン博士とされるせむし男のイゴール。
彼は『ヴァン・ヘルシング』の中でも最初はフランケンシュタイン博士の元で助手として働いていましたが、博士亡き後イゴールはドラキュラ伯爵の元で働くことになります。
ちなみにこのイゴールは小説『フランケンシュタイン』には登場しません。
せむし男イゴールがフランケンシュタイン博士の助手として登場するようになったのは、映画『フランケンシュタインの復活』からだと言われています。
狼男
人狼の言い伝えを元に作られた映画『狼男』。
満月の夜に狼男に変身するウルフマンは、この『ヴァン・ヘルシング』の中ではドラキュラ伯爵の手下として登場します。
ウルフマンに噛まれると最初の満月の夜12時に完全に狼男になってしまいます。
しかしそれまでの間に呪いを解く薬を打てば、呪いがとかれ人間に戻ることができるとなっていました。
フランケンシュタイン博士と怪物
ゴシック小説『フランケンシュタイン』。
ヴィクター・フランケンシュタイン博士は墓から死体を盗み出し、怪物を作り上げます。
『ヴァン・ヘルシング』の中でもフランケンシュタイン博士は怪物を作りますが、ドラキュラ伯爵がその怪物を奪おうとしていました。
博士は怪物を渡すことを拒んだために、ドラキュラ伯爵に殺されてしまいます。
それを見て嘆くフランケンシュタイン博士の怪物。
彼は博士の遺体を抱きながら外に飛び出して行きました。
しかし外には博士と怪物を捕まえるために村人がやってきていました。
彼らは逃げる怪物を追いかけます。
この描写は小説ではなく、映画『フランケンシュタイン』が元になっています。
博士の遺体を抱いて風車小屋に逃げた怪物ですが、村人は風車小屋に火をつけ燃やしてしまいました。
フランケンシュタインの怪物は、その炎の中に姿を消してしまいました。
しかし『ヴァン・ヘルシング』では怪物は生きていたのです。
彼はドラキュラ伯爵に捕らえられ、実験台にされそうになります。
しかしそれをヴァン・ヘルシングが助けました。
一方ウルフマンに噛まれてしまったヴァン・ヘルシングに、呪いを解く薬があると推してのは怪物でした。
ヴァン・ヘルシングが狼男に姿を変えて、ドラキュラ伯爵を倒すのを見届けたフランケンシュタインの怪物。
その後彼は1人で他の地へ旅立ったのでした。
まとめ
1800年代に出版されたゴシック小説や、ユニバーサル・モンスターズのホラー映画で描かれた怪物達。
映画『ヴァン・ヘルシング』ではドラキュラ伯爵、フランケンシュタインの怪物、せむし男、狼男、ジキルとハイドという有名なキャラクター達が登場します。
この映画単体で見ても怪物同士の面白いのですが、原作や元ネタとなった映画を知っていると元の作品との違いを楽しめるようになっています。