『ザ・シンプソンズ』シーズン11第17話「リサ大統領のホワイトハウス」。バートはインディアン・カジノで出会った預言者に30年後の未来を見せてもらいます。バート自身はダメな大人になっている一方で、なんとリサは次期アメリカの大統領に選ばれていました。お金のないバートはリサに助けてもらおうとしますが、リサにとってはそんなバートは厄介者だったのです。
『ザ・シンプソンズ』シーズン11第17話「リサ大統領のホワイトハウス」
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シンプソンズ 一家は家族でインディアン・カジノで向かいますが、そこでバートは預言者に自分の30年後の世界を見せてもらう。
するとバート自身はダメな大人になっていたが、なんとリサは次期アメリカ大統領に選ばれていたのだった。
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インディアン・カジノ
シンプソンズ 一家が立ち寄ったインディアン・カジノ。
これは実際にアメリカに存在するネィティブ・アメリカンが経営しているカジノです。
アメリカでは基本的にラスベガスでしかカジノは経営できないようになっていますが、先住民の居留地ではカジノを経営することが認められているのです。
白人に土地を奪われ、居留地に追いやられてしまった先住民達。
しかしその土地では仕事もほどんどなく、先住民は貧しい暮らしを送ることになってしまいます。
そこで彼らはなんとか生計を立てるためにカジノ経営を思いつき、そしてアメリカ政府に居留地でカジノを経営させることを政府に認めさせました。
このエピソードでシンプソンズ 一家が向かったのはそんなネイティブ・アメリカンが経営するカジノだったのです。
さらにこのエピソードは2000年4月に放送されていますが、このエピソードの大統領はドナルド・トランプです。(もちろんこの時点で誰もトランプが後に大統領になるなんて想像もしていません)
そのトランプは1981年以降、実はカジノの経営権を取得していて、先住民だけがカジノを経営することはおかしいとして先住民を訴えていました。
先住民に対する差別発言なども繰り返していましたが、結局裁判には負けてしまったという過去があったのです。
リサが大統領
バートがネイティブ・アメリカンの預言者に見せてもらった30年後の未来。
その世界ではリサは次のアメリカ大統領に選ばれていました。
ちなみにリサの前の大統領はドナルド・トランプになっています。
リサはアメリカで同性愛でない初の女性大統領だということです。
リサは記者会見で識字率の向上と海に水を返すことが自分の政権の目標だと言いますが、その記者会見にはヘレン・トーマスもいます。
ヘレン・トーマスとはアメリカで有名なジャーナリストの1人で、ホワイトハウスでアメリカの歴代大統領11人の取材を行った人物なのです。
そのヘレンが記者会見場にちゃんといました。
リサは新しい政権を目指しますが、トランプ政権からとんでもない負債を引き継いでしまいます。
その負債をなんとかするために、リサの役に立ったのがダメな大人になていたバートでした。
リサが職員達と会議をしている場所には、アラン・グリーンスパンに姿も見えました。
彼は連邦準備制度理事会の議長で、このエピソードが放送された2000年も議長を務めています。
さらに最初リサに邪魔者としてホワイトハウスから追い出されてしまったバート。
彼はキャンプ・デービッド(アメリカ大統領の別荘)に追いやられてしまいます。
そこでバートが出会ったのは、ジミー・カーター元大統領の弟ビリーでした。
ビリーは「俺もホワイトハウスから追い出された」とバートに話しますが、ジミー・カーターの大統領時代にジミーはリビアから政治資金を受けているという疑念を持たれる事件を起こしてしまいました。
ビリーは大統領である兄に迷惑をかけてしまいましたが、バートはホワイトハウスで困っているリサを助けたのです。
まとめ
リサが大統領になるエピソードを描いた『ザ・シンプソンズ』シーズン11第17話「リサ大統領のホワイトハウス」。
2000年放送のエピソードですが、ドナルドトランプがリサの前の大統領など未来を予想するエピソードにもなっていました。
またアメリカでは有名な人物が次々と登場するので、アメリカのホワイトハウス関連のことを分かっているとよりこのエピソードが楽しめると思います。