映画『恋はデジャ・ブ』2月2日を繰り返すことで人に優しくなった男性の物語

2月2日は春の訪れを予想する「Groundhog Day」。アメリカなどで行われているその年の春の天候を占うイベントの日です。その行事を取材に行った気象予報士のフィルでしたが、彼はなぜか2月2日を繰り返すようになってしまいます。同じ日を繰り返せることで最初は好き勝手に1日を楽しんでいたフィルでしたが、やがて彼は同じ日を繰り返すうちに大切なことに気が付いたのです。

目次

『恋はデジャ・ブ』作品情報


恋はデジャ・ブ [Blu-ray]

タイトル 恋はデジャ・ブ(Groundhog Day)
監督 ハロルド・ライミス
公開 1993年10月23日
製作国 アメリカ
時間 1時間41分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

Groundhog Day

2月2日「Groundhog Day」は、その年の春の天気を占うイベントが行われる日です。

ウッドチャックと呼ばれるモグラに似た動物が、今年の春の天候を占います。
冬眠から目覚めたウッドチャックが、自分の影を見るとその年の春の訪れは遅いとされています。自分の影を見なければ、春は早くやってくるのです。

映画『恋はデジャ・ブ』の中では、冬眠から目覚めたウッドチャックは、「自分の影を見た」とグラウンドホッグ・クラブの会長にウッドチャック語で伝え、会長は町の人に「春の訪れは6週間先だ」と発表していました。

これを聞いた町民は残念そうな声をあげていました。
冬の厳しいペンシルベニア州のパンクスタウニーの人たちは、早く春が来て暖かくなって欲しかったのでしょう。

しかしこの年の「Groundhog Day」では、冬は長いと予想されたのです。

このウッドチャックの占いを「Groundhog Day」というイベントにしたのは、『恋はデジャ・ブ』の中に登場する町ペンシルベニア州のパンクスタウニー(Punxsutawney)です。

映画の中に登場したウッドチャックは「フィル」という名前でしたが、実際にパンクスタウニーで春を占うのは「フィル」という名前のウッドチャックなのです。

『恋はデジャ・ブ』の中でビル・マーレー扮する気象予報士のフィルが、伝えていた情報は実際にパンクスタウニーで2月2日に行われている行事だったのです。

繰り返す毎日

「Groundhog Day」の取材に田舎町に向かった気象予報士のフィル。
今年で4年目となる取材にうんざりしていました。

取材が終わったらすぐに町を出ようとしますが、吹雪で足止めになってしまいます。
再び町に戻ったフィルは、もう1泊し翌日町を出ようとしますが、フィルが目覚めたその日はまた2月2日だったのです。

不思議に思いながら再び2月2日を過ごしたフィルでしたが、翌日もまた2月2日です。

彼は2月2日から抜け出せなくなってしまったのでした。

何回目覚めても巡ってくる2月2日。
フィルは最初は戸惑いますが、やがて好き勝手に2月2日を楽しむようになります。

女性を誘い、現金を盗み、高級車を買い、町で暴れるフィル。
しかしそんな毎日にやがてフィルは飽きてしまいます。

一緒に町に取材にやってきたプロデュサーのリタを口説こうとしますが、何度繰り返しても成功しませんでした。
そして今度はそんなうまくいかない日々に悪態をつくようになってしまいました。

どんなことをやっても抜け出せない2月2日。
フィルは死んで2月2日を終わりにしようとしますが、それでも目覚めると2月2日なのです。

抜け出せない2月2日に苛立ち苦悩するフィルでしたが、繰り返す日々の中でホームレスの男性に出会います。
彼と親しくなったフィルでしたが、やがてフィルは彼が2月2日に亡くなってしまうことを知ります。

どんなに彼を救おうとしても彼は2月2日に亡くなってしまうのです。
それはそのホームレスの「寿命」でした。

誰にでも寿命があることを、身を以て経験したフィル。
彼はその日から生まれ変わり色んな人に親切になったのです。

それまで自分が大好きで自分勝手なことばかりやっていたフィルは、2月2日を繰り返すことで人に優しい人になっていました。

そしてフィルが人間として成長した時、彼は2月3日の朝を迎えることができたのでした。

まとめ

2月2日「Groundhog Day」。

春を占うイベントの日を繰り返しながら、フィルは自分の人生には寿命があることを知ることになります。

もし自分に明日がなければと考えるようになったフィルは、その日を境に人に優しく接するようになりました。

彼は2月2日を繰り返したことで、人として成長できたのでした。

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