クエンティン・タランティーノ監督が手掛けた70年代のチープでB級感満載の『デス・プルーフ in グラインドハウス』には、スタントマンとスタントウーマンが求める本物のカーアクションが詰まっていました。ここではそんな彼らが絶賛するカーアクション映画を紹介します。
『デス・プルーフ in グラインドハウス』作品情報
タイトル | デス・プルーフ in グラインドハウス(Death Proof) |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
公開 | 2007年9月1日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間53分 |
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
スタントマン・マイク
昔活躍していたスタントマン・マイクは、彼が得意とするカースタントの仕事が少なくなった今でも、スタントマンをやっていたことをホコリに思い続けています。
マイクがスタントをやっていたのは[box class=”green_box” title=””]・『ザ・ハイシャパラル』(1967年〜1971年のTVシリーズ』
・『バージニアン』(1962年〜1971年のTVシリーズ)
・『ベガス』(1978年〜1981年のTVシリーズ)
・『Gavilan 』(1982年〜1983年のTVシリーズ)[/box]
ですが、若い女の子達はその作品を知りませんし、ドラマや映画のカークラッシュシーンはCGだと思っているほどです。
さらにマイクのスタイルをみた若者は、1980年台の作品『トラック野郎BJ』や『ストローカーエース』みたいだとバカにするほどでした。
それでもスタントマンとしてのプライドを持っている彼は、デス・プルーフ「耐死仕様」と呼ばれる車に乗っています。
時速200kmでレンガの壁に激突しても平気で、助手席がガラスの箱になっているデス・プルーフは、マイクにとって自慢の車です。
[box class=”green_box” title=””]・『バニシング・ポイント』
・『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』
・『爆走トラック’76』[/box]では、本物の車を本物の人間が運転していたと得意げに話すマイク。
彼にとっては自分がスタントマンであることが全てですが、時代の流れによって彼の存在は消えつつあります。
日々苛立ちを募らせるマイクが自分の怒りを発散させるためにとった行動は、デス・プルーフで暴走することだったのです。
スタントウーマン・ゾーイ
後半の物語に登場するスタントウーマンのゾーイ。
彼女を演じているゾーイ・ベルは本物のスタントウーマンで、本人役で登場しています。
実際のゾーイはスタントウーマンとして有名で憧れの存在でもあります。ドキュメンタリー映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の中には、ゾーイに憧れゾーイのスタントを見て勉強しているという女性が登場するほどです。
スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(字幕版)
スタントウーマンの憧れゾーイですが、休暇でアメリカにやってきた『デス・プルーフ in グラインドハウス』の中の彼女がやりたかったことは、『バニシング・ポイント』で使われている1970年型の440エンジンの白いダッジ・チャレンジャーに乗ることでした。
グリーンライト 1/18 ダッジ チャレンジャー R/T 1970″バニシングポイント (1971)”
スタントマン・マイクも口にして映画『バニシング・ポイント』は、ダッジ・チャレンジャーに乗った主人公コワルスキーが3日間時速250kmで走り続けるという映画で、ゾーイに言わせるとアメリカ映画最高傑作の1つです。
ゾーイと一緒にいた女の子は知らない映画でしたが、ゾーイ達にとっては憧れのカーアクション映画でもあるのです。
他にもゾーイ達が好きな映画は
[box class=”green_box” title=””]・『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』
・『バニシング IN 60″』
・『ビッグ ウェンズデー』 [/box]
ゾーイと同じくスタントウーマンのキムが乗っていた車は『バニシング IN 60″』に出てくる車と同じ、黄色のマスタングです。
「バニシング in 60 (60セカンズ)」 1973 カスタム マスタング 「エレノア」 【並行輸入品】
キムはリメイクの『60セカンズ』ではなく『バニシング IN 60″』だと念を押しますが、なぜなら『バニシング IN 60″』は本物のカースタントで『60セカンズ』ではCGが使われていてるからです。
ちなみに友人の女の子達は1980年台を代表するジョン・ヒューズの『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』が大好きだと言っていました。
まとめ
CGではなく本物のカーアクションを求めるスタントマンとスタントウーマンが登場する映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』では、彼らが絶賛ずるカーアクション映画を知ることができました。
物語ではスタントマンとスタントウーマンは激しく衝突することになりますが、それは彼らが好きなリアルな映画と同じように激しくスリリングなアクションシーンになっていました。
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