映画『ブロンドと柩の謎』新聞王ウィリアム・ハーストにまつわる有名な噂


ハリウッドに伝わる有名な噂の1つ。それは新聞王のウィリアム・ハーストが船上パーティーで1人の男性を殺してしまったと言われている噂です。しかしその真相は闇の中に葬られてしまいましたが、その噂を描いた作品が『ブロンドと柩の謎』。この作品を見ると1924年当時の狂喜乱舞のハリウッドに触れることができるはずです。

『ブロンドと柩の謎』作品情報


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タイトル ブロンドと柩の謎(The Cat’s Meow)
監督 ピーター・ボグダノヴィッチ
公開 2003年6月14日
製作国 アメリカ/イギリス/ドイツ
時間 1時間54分

Rotten Tomatoes

あらすじ

1924年11月、メディア王ウィリアム・ランドルフ・ハーストは、大物映画人トーマス・インスの誕生日を祝うため自分の豪華ヨットで盛大なパーティを催した。

主賓のインス以外にこのパーティに招かれたのは一握りの一流映画スターと大物業界人たち。

その中には、あのチャールズ・チャップリンと、ハーストの愛人で女優のマリオン・デイビスの姿も。

そして、チャップリンはマリオンへの気持ちをあまり隠そうとしない。

やがて、船は様々な欲望と危険な陰謀の香りを漂わせながらサンペドロの港を後にするのだった…。

(出典:https://www.allcinema.net/cinema/241186)

ウィリアム・ランドルフ・ハースト

1920年代新聞王と言われていたウィリアム・ランドルフ・ハースト

彼はメディ王という権力を使って世論を動かす力を持っていて、政治まで左右する人物です。
映画の中にも当時に大統領であったカルビン・クーリッジの2期目を当選させたのも、ハーストの力だという描写もあったほどです。

それだけ権力を持っていたハーストは映画『市民ケーン』のモデルでもあり、彼はこの映画に対しても妨害行為を行ったとされているほどです。

彼は新聞だけでなくハリウッドにも大きな権力を持っていました。
彼は愛人であったマリオン・デイヴィスのために、コスモポリタンという映画会社を作り、マリオン主演の映画を次々と製作します。

そんなハーストにつは黒い噂が付き纏いますが、その中で有名な噂が『ブロンドと柩の謎』の中で描かれる事件です。

1924年に行われたハースト主催の船上パーティで、プロデューサーのトーマス・インスが亡くなるという事件が起きます
この事件はトーマス・インスの心不全によって片付けられすが、ハーストが殺したのではないかという噂が広まっていました。

ハーストの権力でちゃんとした捜査も行われずに、トーマス・インスの心不全によって片付けられたこの事件は、多くの人の間で謎を生みます。

もちろんその真相は明らかになっていません。

しかし当時のハーストの権力を考えると、あながち嘘ではない噂なのかもしれません。
そしてこの噂は真実だと思っている人もたくさんいるのです。


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チャップリン

ハーストがトムを殺す原因となってしまったチャップリン
当時チャップリンはハーストの愛人マリオン・デイヴィスと噂になっていました。

このことに怒りを覚えたハーストがチャップリンを殺すつもりが、間違ってトムを殺してしまったと言われています。

チャップリンといえば喜劇の王と呼ばれる人物ですが、実は女性関係の噂が絶えない人物でもありました。

この頃チャップリンは『黄金狂時代』を製作していましたが、その主演女優のリタ・グレイを妊娠させていました。
当時リタは16歳でした。

映画の中でチャップリンは「失敗だった」と言っていますが、結局リタと結婚した2年後に2人は離婚しています。
『黄金狂時代』はリタが主演でしたが、彼女が妊娠したのでジョージア・ヘイルが演じることになりました。

そんな『黄金狂時代』を撮影中に、チャップリンはハースト 主催の船上パーティに参加しました。
もちろん彼の目当てはマリオン・デイヴィスです。

マリオンがどれほどチャップリンを本気で相手にしていたかは分かりませんが、当時チャップリンとマリオンの関係が噂になっていたのは事実です

しかしマリオンはハーストが死ぬまで彼のそばにいて、愛人を貫いたのも事実です。

1924年の船上パーティの出来事は、そんなチャップリンとマリオンの噂もあり、ハーストが2人の関係に逆上し誤ってトムを殺したと言われるようになったのです。


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まとめ

新聞王ウィリアム・ハーストの人生を知ることができる映画『ブロンドと柩の謎』。

船上の出来事だけを見るとハーストの悲しさを感じますが、その後の対応は権力を古い思い通りに世間を動かしました。

禁酒時代にもかかわらず船の上で行われていた、お酒まみれのパーティ。

これはハリウッドがメディア牛耳る王の姿であり、また彼の周囲にいた人々の生活だったのです。

それが劇中のセリフ「カリフォルニア(ハリウッド)の呪い」なのです。