結婚願望も家庭を持つ願望もない自由に生きるライアン。彼は友人もなく自由に身軽に動ける自分の生活を楽しんでいました。そんなライアンの仕事はリストラを告げる仕事。人とのつながりを求めないライアンでしたが、リストラだけは相手に面と向かって伝えたいと思っていました。しかし、会社の新たな方針が彼のライフスタイルを壊してしまうことになったのです。
『マイレージ、マイライフ 』作品情報
タイトル | マイレージ、マイライフ(Up in the Air) |
監督 | ジェイソン・ライトマン |
公開 | 2010年3月20日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間49分 |
Rotten Tom
あらすじ
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企業のリストラ対象者に解雇を通告する“リストラ宣告人”の仕事で年間322日間も出張しているライアン・ビンガム。
自らの講演でも謳っている“バックパックに入らない人生の荷物はいっさい背負わない”をモットーに人間関係も仕事もあっさりと淡泊にこなし、結婚願望も持たず家族とも距離を置いたまま、ただマイレージを1000万マイル貯めることが目下の人生目標となっていた。
だがそんな彼も、2人の女性と出会ったことで人生の転機が訪れる。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/335381)
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面倒を避けて身軽に自由に
結婚はしたくない、子供もいらない、家庭も必要ない、家族とも疎遠、とにかく自由に身軽に人生を楽しみたい男それが映画『マイレージ、マイライフ』の主人公ライアンです。
人と関われば面倒なことに巻き込まれてしまうと思っているライアンは、背負う荷物を身軽しにして人生を送る講演を送っているほどです。
年間322日が出張で家にいないライアンですが、そんな自分の仕事を気に入っています。
飛行機のマイルを貯めることや、ホテルなどのゴールドカードを持つことにステータスを感じています。
彼の目標は1000万マイル貯めること。
それは7人しか達成していない偉業でもあります。
そんな自分の目標を達成するために、日々出張に出かけます。
人との関係を求めていないラインの仕事は、リストラを宣告する仕事です。
人との関係が希薄な彼だからこそ、簡単に相手にリストラを宣告できるのです。
ある意味ライアンにとっては天職でもありました。
しかしそんなライアンが出張先で出会った女性アレックス、また部下のナタリーと繋がりを持つことで少しずつ心境に変化が訪れてきたのでした。
幸せとは
ライアンは1人でいることが自分にとって幸せだと思っていましたが、ある日主張先で出会ったアレックスを好きになります。
最初はいつも通りの大人の関係だったライアンですが、だんだんアレックスの惹かれ始めました。
それはアレックスと一緒にいると楽しかったからです。
ライアンはアレックスと過ごすことで誰かと一緒にいる楽しさを知りました。
またライアンに部下のナタリーができます。
1人で出張に行きたかったライアンですが、社長命令なので仕方なくナタリーを仕事の同行させます。
ナタリーがいることでいつも通りに動くことのできないライアンは、煩わしさを感じてしまいます。
しかしそのナタリーはライアンに向かって「殻に閉じこもっているだけ」とずばり指摘します。
自分の生き方は1つの選択だと思っていたライアンでしたが、実はそのナタリーの言葉が胸に引っ掛かっていました。
そしてライアンはアレックスを誘って妹の結婚式に出席することにしたのでした。
そして人と関わることの良さを知ったライアンは、アレックスと一緒に痛いと思い彼女のもとに向かいますが、彼女にとってライアンは現実逃避の相手だったのです。
アレックスは家庭を持つ女性だったのです。
それを知ってショックを受けるライアン。
彼は初めて寂しさを経験しました。
そして彼はその経験をもとに自分の天職に戻っていきます。
しかしもちろん今までのライアンではありません。
人の温もりと寂しさを経験したライアンは、リストラ相手にお金や仕事よりも大切なものを伝えるようになったのでした。
まとめ
1人でいることがステータスだったラインでしたが、アレックスを本気で好きになったことでいつしか自分の選択しなかった幸せの世界を知ります。
人と一緒にいるからこそ幸せを感じることができる。
それは逆に辛さを経験することにもなりますそれが人生なのです。
人生の本当の幸せを知ったライアンは、初めて人に寄り添うことができるようになりました。
心の痛みを経験したからこそ、人の痛みが分かるようになったのです。
そんな1人の男の成長物語が映画『マイレージ、マイライフ』でした。