映画『キャビン・フィーバー』自分たちが1番の差別主義者だった


山小屋に遊びに行った大学生の5人。彼らは途中で寄ったお店の店員が走った言葉に嫌悪感を感じ、お店を出ます。老人の店主が差別主義者だと思った彼らですが、実は誰よりも差別主義者なのは自分達だったのです。生き残るためなら友人も恋人も捨てる若者。しかし彼らの行動すべては破滅へと始まりだったのです。

『キャビン・フィーバー』作品情報


キャビン・フィーバー [DVD]

タイトル キャビン・フィーバー(Cabin Fever)
監督 イーライ・ロス
公開 2005年4月23日
製作国 アメリカ
時間 1時間33分

Rotten Tom

あらすじ

学生生活も終りを迎えた5人の若者ポール、カレン、ジェフ、マーシー、バート。

最後の夏休み、彼らは好き勝手にハメをはずして楽しむため、森の奥のキャビンを借りて過ごすことに。

さっそく、酒とドラッグとセックス三昧で盛り上がる彼ら。

ところがそこへ、血だらけの男が突然乱入してくる。

5人はパニックになりながらも、なんとか男を追い払い、平静を取り戻す。

しかし翌日、カレンの身体に異変が生じる。

皮膚が膨れ上がり、やがて爛れて血があふれ出てきたのだ。

症状が悪化するにつれ、仲間たちの間に、この謎の病気は伝染するのでは、との恐怖が広がる…

(出典:https://www.allcinema.net/cinema/321765)

大学生5人の絆

試験も終わり休みを楽しむために山小屋にやってきた男女5人。

ジェフと恋人マーシー。
中学生からの同級生カレンに思いを寄せるポール。
そして問題児バート。

それほど仲の良い5人ではなさそうですが、とりあえず友人として5人は一緒に山小屋で楽しむ計画を立てたようです。

ジェフとマーシーのラブラブ具合はすぐに分かりますが、ポールとカレンの関係は微妙。
ポールはカレンのことが好きでしょうがないようですが、カレンはポールのことは眼中にないようです。

そんな彼らですが、途中で寄ったお店の主人が黒人に対する差別用語を使った時は露骨に嫌悪感を示しお店から出て行きました。

さぞかし、差別的なことが嫌いな若者なんだなと思っていたら、病気に感染した人がやってきたら助けもせずに追い返してしまいました。

特にバートは感染症でただれてしまった皮膚を見てかなり気持ち悪がっていました。
まだ女性2人は毛布を渡して助けようとはしていましたが、それでも男の人が近づいてくると叫び声を上げて拒絶しました。

そして事故なのですが男の人に火がついてしまいます。

結局それが全ての始まりになってしまいました。

彼らの差別は他人の男の人に対してだけではありません。
仲間が感染したら、仲間にさえも冷たい態度をとります。

好きな相手であっても感染していると分かると、距離をとってしまいました。

ジェフは感染しているカレンに触れた恋人マーシーを置いて1人逃げて行きました。
差別されないようにバートは自分の感染を隠そうとします。

結局、差別発言に嫌悪感を示した彼らこそ、1番の差別主義者だったのです。

感染は止まらない

感染を知った保安官は若者5人を焼いてしまい感染源を処分しました。
そしてこれで町に平和が戻ったと思いますが、それは違ったのです。

川のそばで感染した人が死んでいてその血は川に流れ込んでいました。

その川の下流では子供達が川から水をくみレモネードを作って売っています。
そして保安官達はそのレモネードを飲みます。
このお店にお集まってきた人たちもレモネードを飲んでいました。

さらに川の水は「南部の天然水」として運ばれて行きました。

5人の若者がとった行動が、この後の恐ろしい出来事につながっていくのでした。

まとめ

謎のウイルスの感染する物語でしたが、感染と同じくらい怖いのが感染者への差別です。

そしてまた自分も感染しているのではという恐怖に襲われてしまいます。

恐怖に陥った時、誰よりも自分の身を守ってしまった若者達。

それは恋人であっても友人であっても関係なかったのです。

しかしこの5人の行動が破滅につながってしまいます。

そのことにまだ誰も気がついていないのでした。