Facebookから不正に顧客の情報を取得し、それを使ってブレグジットやトランプ大統領の選挙に関わったとされる企業ケンブリッジ・アナリティカ。彼らがどのように選挙運ぢうに関わっていたのか。その事実が内部告発者達によって暴かれます。そしてそれはアメリカやイギリスだけの問題ではなく、今では全世界が抱えている問題なのです。
『グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル』作品情報
タイトル | グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル(The Great Hack) |
監督 | カリム・アーメル/ジェヘイン・ヌジュール |
公開 | 2019年7月24日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間54分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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2016年の米国大統領選挙をきっかけに明らかになったSNSの闇。
その象徴ともいうべきデータ会社ケンブリッジ・アナリティカと一連の事件に関与した人々を追う。
(https://www.netflix.com/title/80117542)
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ケンブリッジ・アナリティカの手口
データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカ。
彼らはブレグジットや2016年のアメリカの大統領選挙において、選挙結果に大きく関与した企業でした。
そして彼らがどのようにして、国民を操っていたのかその手口が元社員達によって暴かれました。
まず彼らはFacebok上のアプリをもらいます。
このアプリとはFacebook上で使われていた性格診断アプリです。
そしてケンブリッジ・アナリティカ社はこれを使用したユーザーの情報を入手することができました。
さらにユーザーだけでなく、彼らがFacebookの中で繋がっている友人や家族の情報も得ることがだきたのです。
このデータを彼らは選挙キャンペーンに利用します。
彼らがターゲットにしたのは、迷っている人や意見を変えられそうな人です。
彼らのことを「説得可能者」と呼び、ターゲットにしました。
ケンブリッジ・アナリティカ社はターゲットにしたことは、広告を送ることです。
データにより彼らの性格を分析し、1人1人にあった広告を送ります。
そしてその広告で、彼らの行動を変えようとしたのです。
ケンブリッジ・アナリティカ社がブレグジットの時に、協力したのはリーブEUというEU離脱派です。
2016年のアメリカ大統領選ではトランプ陣営に協力しました。
そして共に彼らは勝利しています。
ケンブリッジ・アナリティカ社の行ったターゲティング広告。
これは正式な選挙と呼べるのか。
そしてこれは民主主義と言えるのか。
イギリスやアメリカだけでなく世界中で大きな問題となりました。
イギリスの議会の追及により真実が明るみにでたケンブリッジ・アナリティカ社は倒産しました。
しかしそれで全てが終わったわけではありません。
ケンブリッジ・アナリティカ社が手にした個人データは、個人の元には戻っていません。
現在も私たちのデーターは抜き取られいろんなところで使用されています。
そして私たちの個人のデータを守るために戦い続けている人たちもたくさんいるのです。
Facebookのしたこと
『グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル』では、主にケンブリッジ・アナリティカ社が選挙戦で個人情報を利用したことが描かれていますが、そのプラットフォームとして利用したのがFacebookでした。
FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグは、ユーザーのデータを守る技術が甘かったことは認めています。
しかしFacebook上にはたくさんのフェイクニュースが流れ、それをFacebookは規制していません。
それが国を二分してしまうことに繋がっています。
さらにはたくさんの人の命を奪うことにに繋がっているのです。
また2016年のアメリカの大統領選で、ロシアがFacebookを使ってアメリカのユーザーにフェイクニュースや広告を送りそれが選挙結果に関係したと言われています。
人を繋ぐはずだったSNSが今では、人を分断することになってしまっている。
それを専門家達は心配し訴え続けているのです。
今もなおSNS上にたくさん投稿される、フェイクニュースや憎しみを増強する投稿。
少しずつ規制がなされて変わり始めていますが、それでもまだまだ追いついていないのが現状です。
この先SNSはどうなっていくのか。
そしてSNSを利用する私たちユーザーがどうするのか。
世界の動きは私たちにかかっているのです。
まとめ
ブレグジッドや2016年のアメリカの大統領選のあと、大きく注目されたSNSによる選挙の介入。
これは今のなお続く問題です。
一体どうやって国民を操ったのか、その手口が『グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル』では暴かれます。
それは恐怖を感じる出来事でしたが、実際に起きたことだったのです。