『サウスパーク』シーズン18第7話「仮想現実のカレーループ」。今回のエピソードは映画『マトリックス』のような仮想世界の物語です。いたずらで始めたはずの仮想世界。しかしやがて現実社会と仮想世界の区別がつかなくなってしまいます。また仮想世界の世界へ行くにはVRのヘッドセットを装着するという、現実の製品が使用されていました。
『サウスパーク』シーズン18第7話 あらすじ
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カートマンのいたずらのせいで、バターズがバーチャルワールドに閉じ込められたと錯覚。
だがまもなく2人は何が現実なのか分からなくなっていく。
(出典:Netflix)
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仮想世界
カートマンはバターズにヘッドセットをつけると、仮想世界に入り込めるといういたずらを仕掛けます。
すっかりカートマンの嘘に騙されてしまったバターズは、本当は現実世界にいるのにすっかり仮想世界にいるような気持ちになってしまっていました。
今回のエピソードで描かれた仮想世界。
それは映画『マトリックス』のような仮想空間(マトリックス)のことでした。
『マトリックス』のパロディであるのは明確で、途中カートマンは『マトリックス』のモーフィアスの真似をしていました。
映画『マトリックス』ではマトリックスの中にいる人々は、自分が仮想空間の中で生きていることに気がついていませんでしたが、『サウスパーク 』のエピソードの中でもカートマン達は、現実と仮想世界の区別ができなくなってしまいます。
結局全てが仮想空間で、誰がヘッドセットをつけていたかというと、ヘッドセットをつけていたのはスタンでした。
そしてスタンがヘッドセットを外すと、現実世界に戻ります。
その現実世界はなんと実写で描かれます。
彼らは仮想世界の中でアニメとして動いていたというオチになっていました。
VR
映画『マトリックス』の中ではマトリックス内に入るには、首の後ろにプラグを接続しマトリックスの中に入っていきます。
しかし2014年11月に放送された『サウスパーク』シーズン18第7話では、より進化しさらに現実的なものとしてVRのヘッドセットをつけると仮想世界に入れるとなっていました。
そしてエピソードの中で使用されたのはOculus社のヘッドセットでした。
このOculus社は実際に存在する会社です。
しかも2012年に実際にOculus社のヘッドセットOculus Riftが発表されました。
クラウドファウンディングによって資金を集め、Oculus Riftは開発され発売されることになります。
仮想世界に入るのにVRのヘッドセットを使うというのは、当時発表された革新的で話題となったものを利用したエピソードだったのです。
まとめ
映画『マトリックス』のような仮想空間を描いた、『サウスパーク』シーズン18第7話「仮想現実のカレーループ」。
何が現実で何が仮想世界なのか分からなくなってしまうのは、現代社会の問題を描いた風刺にもなっています。
そしてその風刺を描くのに、VRという今後発展しそうな技術を用いたエピソードになっていました。