お金のない現実と恋人のいない人生をただただ受け入れているウォルター。彼の唯一の楽しみは妄想だった。妄想の中では現実から逃げることができるので、彼はいつも現実逃避するために妄想ばかりみていた。そんなウォルターが旅を通して自分の人生の意味を見つける映画が『LIFE!』だ。映画の中には私たちへのメッセージがたくさん込められていた。
『LIFE!』作品情報
LIFE!/ライフ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
タイトル | LIFE!(The Secret Life of Walter Mitty) |
監督 | ベン・スティラー |
公開 | 2014年3月19日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間54分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
[aside type=”normal”]
地下鉄に乗って雑誌「LIFE」の写真管理部に通勤しているウォルターは、何ひとつ変わりばえのない日々を繰り返している。
彼の唯一の趣味は、虚しい現実から逃避して突飛な空想に浸ること。
ある日、ライフ誌最終号の表紙を飾る大切な写真のネガがないことに気づいた彼は、一大決心をしてカメラマンを探す旅に出発する。
そのありえないほど波瀾万丈の冒険の道のりは、彼の人生を一変させていくのだった……。
(出典:https://video.foxjapan.com/search/detail.php?id=14195)
[/aside]
LIFE(人生)の目的とは?
妄想ばかりしている冴えない男ウォルター。
彼は妄想の中で嫌な上司とアメコミ映画のように戦い、片思い中の女性とは映画のような恋愛をしている。
彼がなぜ現実逃避をしているのかと言えば、お金がなかったからだ。
母親と妹の面倒を見ているウォルターは、いつもお金のことばかり気にしている。
17歳の時に父親を亡くしてから彼の人生はずっとそんな感じだった。
だからお金のない現実から逃げるために彼は妄想するようになった。
そんなウォルターに人生の目的を教えるのが『LIFE!』だ。
雑誌LIFEのモットーは
[box class=”red_box” title=””]・世界を見よう
・危険でも立ち向かおう
・壁の裏側をのぞこう
・もっと近づこう
・お互いを知ろう
・そして感じよう
それが人生の目的だから[/box]
ウォルターは旅をすることで、やっと人生の目的に気がつき始めた。
妄想の中で生きることではなく、自分の体で経験することが人生なのだ。
人生は楽しいばかりではない。
恐怖や悲しみもある。
でもそれも人生なのだ。
危険でも立ち向かえば、必ず何かを感じることができる。
それが自分の財産となるのだ。
そんなことにウォルターは気が付いていった。
そしてそれは写真家ショーンがウォルターに伝えたかったことでもあると同時に、映画『LIFE!』に込められた私たちへのメッセージでもあったのだった。
人生を楽しめ!
ウォルターは旅を通して人生の目的に気がついたが、それと同時に父と過ごした時間も思い出していた。
モヒカンにしようがバックパックで旅に出ようが、ウォルターのことを理解してくれたいた父親。
彼はそんな父親を亡くしてから人生が変わってしまった。
しかし父親はウォルターに旅日記をプレゼントしてくれていた。
最初のページには「楽しめ 父より」と書かれていた。
それは旅と同時に人生を楽しめと言う父親からのメッセージだった。
だって旅は人生と同じだから。
自分の殻に閉じこっ持っているのではなく、外に出て世界を見ろ!
そして旅を楽しめ。
どんなにきつくて辛い旅でも、楽しむこととの大切さを父親はウォルターに伝えてくれていたのだ。
そして若い頃がウォルターもそんな旅をしていた。
旅に出て「こうなりたい」とか「こうしたい」とかを考えていた。
しかしいつしかその旅をやめたことで、自分の人生について考えることをやめてしまった。
そして妄想の中に閉じこもってしまったのだった。
時代の流れでウォルターは会社をクビになってしまった。
それも人生の一部だ。
旅に出て人生の目的を知ったウォルターは、解雇されたことで現実から逃げなくなっていた。
逃げずに片思いの相手にも自分の気持ちを伝えた。
ウォルターは自分の人生を歩み始めたのだった。
まとめ
人生は旅と同じであると言うことを描いた映画『LIFE!』。
この映画にはたくさんのメッセージが込められている。
そしてそのメッセージを分かりやすくストレートに教えてくれている映画でもある。
この映画を観た後に旅に出るか、それとも殻に閉じこもるか、それが自分次第だ。
それもまた人生だから。