2009年1月15日NYのハドソン川に飛行機が不時着すると言う事故が起こった。奇跡的に乗客乗員155名は全員無事だった。そんな奇跡のハドソン川への不時着は実際に起きた事故だ。当時どんな状況でこの事故が起きたのか?映画『ハドソン川の奇跡』を見ると当時の緊張感が嫌というほど伝わってくる。
『ハドソン川の奇跡』作品情報
タイトル | ハドソン川の奇跡(Sully) |
監督 | クリント・イーストウッド |
公開 | 2016年9月24日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間36分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
ハドソン川不時着事故
2009年1月15日。
NYのラガーディア空港を離陸した飛行機。
のちにアメリカン航空に統合されてしまうことになるUSエアウェイズの飛行機だ。
その飛行機は目的地であるシャーロットに向かって無事に離陸する。
しかし上空ですぐにバードストライクにあってしまった。
しかも2つのエンジン療法が停止してしまう。
ラガーディア空港に引き返そうとする機長のサリー。
管制塔ともラガーディア空港に引き返すように指示をした。
しかし、どうやら飛行機はラガーディア空港まで引き返せそうにない。
管制塔はテターボロ空港、さらにはニューアーク空港の存在も伝える。
しかしサリーの判断はハドソン川に不時着することだった。
無謀にも思える不時着。
しかしそれが乗客乗員全員の命をすくことになった。
離陸から不時着までわずか5分の出来事。
5分の間に155名の人生は大きく変わった。
しかし、映画を見る限り機内では大きなパニックは起きていない。
それはキャビンアテンダントの3名が的確に指示をしたからだと感じる。
機体が下降中も大きな声で「身構えて 頭を下げて 姿勢を低く」と叫び続けた。
そして乗客もその指示に従った。
当たり前のことかもしれないが、墜落するかもしれない恐怖の中で適切な行動をとったCAと乗客。
そそて機長と副機長。
155名が無事だったのは、機長が言う通り「全員で成し遂げたこと」だ。
さらに不時着した飛行機にすぐに駆けつけた何台ものフェリー。
川に落ちた人を救助に向かったヘリコプーターと救助隊。
全員の力が合わさって155名無事に生還できたのだ。
映画の最後に「NYの良心が集結」とでる。
24分で全員が救出された。
それは迅速に適切に冷静に行動した人たちがもたらした奇跡だったのかもしれない。
事故後の調査
映画『ハドソン川の奇跡』はハドソン川への不時着よりも、その後の国家安全運輸委員会の調査をメインに描いている。
一夜にして有名になったサリー機長の判断は正しかったのか?
実際に事故調査員会が行ったシミレーションでは事故を起こした飛行機は、バードストライク後無事にラガーディア空港に着陸できていた。
しかし映画にも描かれているように、このシミレーションには人的要因が考慮されていなかった。
バードストライクが起きてすぐに引き返す飛行機。
しかし実際は飛行機を旋回させるまでに機長たちはたくさんのことを考えていた。
もちろん瞬時にだ。
それでもすぐに飛行機を旋回することはできない。
その人的要因を35秒加えるとシミレーションは全て失敗に終わった。
サリー機長の判断は正しかったのだ。
機長の冷静な判断が、死者を1人も出さないことに繋がったのだった。
まとめ
奇跡と呼ばれているハドソン川への飛行機の不時着。
その事実を描いたのが『ハドソン川の奇跡』だ。
確かに全員無事に生還を果たしたことは奇跡かもしれない。
しかしその裏には多くの人たちの冷静で適切な行動があったのだ。
単なる事故から生還だけでなく、当時の事故の裏側にあった真実を知ることができるのが『ハドソン川の奇跡』だ。