映画『コンプライアンス 服従の心理』人間の心理状況に漬け込んだ実際にあった犯罪


実際にあったいたずら電話を元にした映画『コンプライアンス 服従の心理』。しかもこのいたずら電話はとてもタチの悪いいたずら電話でしたが、この映画では電話の指示に従ってしまう人間の心理の怖さを描いています。「まさか、こんなこと」と思いながらも、映画のような状況に陥ってしまうと権力に従ってしまうのかもしれません。

『コンプライアンス 服従の心理』作品情報


コンプライアンス -服従の心理- [Blu-ray]

タイトル コンプライアンス 服従の心理(Compliance)
監督 クレイグ・ゾベル
公開 2013年6月29日
製作国 アメリカ
時間 1時間30分

Rotten Tomatoes

あらすじ

たくさんのお客でごった返す週末のファストフード・バーガー・チェーン店。

そこへ警官を名乗る男から1本の電話が入る。

男は女性店長のサンドラに対し、女性店員に窃盗の疑いが掛けられていると驚きの事実を告げる。

容姿の特徴からベッキーと判断し、彼女をスタッフルームへと呼び出すサンドラ。

ベッキーは身に覚えがないと必死に無実を訴えるが、電話の男はサンドラに次々と指示を出し、ベッキーを徹底的に調べ上げていく。

一方サンドラは若干の違和感を抱きながらも、男の言葉を信じて従順にその指示を実行していくのだったが…。

(出典:https://www.allcinema.net/cinema/345383)

コンプライアンス

よく耳にする言葉「コンプライアンス」。

complianceとは、命令や要求に応じることと言う意味です。

日本では「コンプライアンス」と言うと法令遵守という意味で企業などでは使われることがほとんどですが、英語の単語自体には従うという意味があるのです。

そんな「従う」ことに対して描いた映画が、『コンプライアンス 服従の心理』です。

1本のいたずら電話。
しかし相手は警察を名乗ります。

すると電話に出た人たちは、その警察の男を信じてしまい彼の言葉に従ってしまうのです。
これは相手が警察という権力者だった事に大きな意味があります。

人間は、自分よりも立場の上の人間の言葉に従いやすいという心理を持っているのです。

命令がおかしいと思いながらも、警察官に厳しい口調で言われるとつい命令通りに従ってしまいます。
たとえそれが間違っているとわかっていても。

人間の弱いところをついた事件がこの『コンプライアンス 服従の心理』で描かれた事件でした。

そしてそれは被害者の女の子も同じでした。
警察と名乗る男の指示に彼女もまた脅され従ってしまいます。

そして店長など自分の上の人間の言葉には逆らえなくなってしまったのです。

人間の怖い心理状況を描いていますが、相手が権力者であっても従わなかった若い男の子と清掃員の男性。

彼らだけがこの映画のそして人間の希望でもありました。

いたずら電話事件

『コンプライアンス 服従の心理』は、実際に起きた事件が元になっています。
しかも1件だけではありません。

映画の中で描かれるような事件が実際に70件以上起きていたのです。
しかも10年以上にわたり、このような事件が起きていました。

犯人は人間の心理的な弱い部分をついていました。
権力者に従うということを分かった上で、犯罪をおこなていたと言われています。

映画の中の店長たちは、警察言われた通りに動いただけです。
しかし、本当に疑いはなかったのでしょうか?

この事件のポイントは権力者という点と、自分に責任がないという事にあります。
映画の中でも犯人の男は何度も「この捜査の責任は全て自分が負う」と言っています。
この言葉によって店長たちは自分に責任がないと感じます。

そして、犯人の指示通りに動いてしまったのでした。

映画の場合は本部長にも話してあるといわれ、店長は自分に責任がないと思い込んだはずです。

それがおかしいと思いながらも、行動にうつしてしまう要因になりました。

冷静に考えれば、婚約者を若い女の子と密室に2人きりにしないはず。
しかも女の子はエプロ1枚の姿です。

しかし相手が警察官でしかも自分に責任は全くないと思ったから、警察官の指示に従ってしまいました。

これは実際に起こった事なのです。
人間の心の弱さが浮き彫りになっているのが、『コンプライアンス 服従の心理』でした。

まとめ

実際に起こった事件を元にした製作された『コンプライアンス 服従の心理』。

見ていると気分が悪くなるし「あり得ない」と感じてしまいますが、これが事実なのです。

人間の服従心、それは時には弱さにもなってしまいます。

『コンプライアンス 服従の心理』は、権力の怖さと善悪の目を持つ事の大切さを訴えている作品ですした。