『ソウ4』でジグソウの共犯者だったホフマン刑事。彼がなぜジグソウの共犯者になったのかが分かると同時に今回も新たなゲームが続きます。ジグソウが探求し続ける人間の本質。今回の本質は「欲望」でした。あなたは欲にかられず忠告に耳を傾けられますか?
『ソウ5』作品情報
タイトル | ソウ5(SAW V) |
監督 | デヴィッド・ハックル |
公開 | 2008年11月28日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間32分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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ジグソウの罠に掛かってしまうものの何とか危機を脱し、一命を取り留めたFBI捜査官ストラム。
彼は、同じくジグソウの殺人ゲームに操られながら傷一つ負わずに生還したホフマン刑事がジグソウの後継者ではないかと疑念を抱く。
一方とある法律事務所では、ジグソウの元妻ジルが、生前にジグソウから預けられたという遺言のビデオテープと遺品の入った精巧な木箱を弁護士より手渡される。
そしてビデオのジグソウに従うがまま、彼女はその箱を開けるのだった。
またそんな中、密室の中でそれぞれ首輪を装着された5人の男女が目覚める。
彼らの首輪は、部屋の壁にある大きなV字型の刃とケーブルで直結されていた。
こうして、またしてもジグソウのごとき殺人ゲームが何者かの手によって始まるのだが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/331732)
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欲求
今回新たなゲームに参加することになったのはFBIのストラム捜査官。
彼はジグソウの仕掛けたゲームで生き残りますが、しかしそれは新たなゲームの始まりでもありました。
ジグソウがストラム捜査官に残したテープ。
「真実を暴きたい欲求にかられ新たな闇に踏み込むか?」と質問されています。
さらにジグソウは「これ以上先へ進むな」という忠告を残します。
しかしあっさりとその忠告を破り先に進んだストラム捜査官は、ジグソウの罠にかかってしまいました。
1度目の罠をくぐり抜けなんとか一命をとりとめたストラム捜査官は、すぐに真実を探し始めます。
上司に捜査をやめろと言われても勝手に捜査を続けてしまいました。
それは彼の真実を知りたいという欲求からくるものでした。
これこそがジグソウに言っていたことだったのです。
そうとは知らずに欲求のままに走り続けたストラム捜査官は、二度目の罠にハマってしまいました。
その罠でジグソウはもう1回だけストラム捜査官に忠告します。
「生き残るためには目の前の箱に入れ」とジグソウは言っていました。
しかしそのアドバイスを聞くことができなかったストラム捜査官は、2度目のチャンスも失ってしまったのでした。
ここで1つ疑問なのは、ジグソウは最初からストラム捜査官が生き残ると知っていたのでしょうか?
それともこの2度目のゲームを仕掛けたのはホフマン刑事なのでしょうか?
ホフマン刑事のような気もしますが、前作でジグソウはこの箱を用意しているシーンがありました。
ということはやはりジグソウは彼が生き残ることを知っていたのかもしれません。
「偶然の入り込む余地はない」とジグソウは言っていたので、今回のことも分かっていたのでしょう。
みんなで協力して生き残れ
ストラム捜査官以外にも新たな「欲望」のゲームに参加することになった5人。
彼らは他人を犠牲にして自分たちの欲望を追い求めてきた5人でした。
[box class=”yellow_box” title=””]・建築許可書を無理に通して市の職員
・建物を建てるために火事を計画した不動産会社
・ドラッグのために放火した金持ちの息子
・火事の嘘の報告書を書いた火災調査員
・真実を書いた記事をもみ消した調査報道記者[/box]
彼ら5人はみんな1つの事件でつながっていたのでした。
しかしこの事件はもみ消されたために明るみになっていませんが、この事件の裏で8人の命が犠牲になっていました。
自分の欲望のために他人の命を犠牲にした5人が参加することになったゲーム。
ジグソウは最初に「生き残るために5人で力を合わせるのだ」と忠告していました。
しかし利己的に生きてきた彼らに耳にはその忠告は届きませんでした。
ラストでやっとそのことに気がついた時には、2人しか残っていませんでした。
最後に2人はやっとゲームの意味に気がつき最後は2人で協力してゲームに勝つことができたのでした。
まとめ
ジグソウの仕掛ける5回目のゲーム。
今回あらわになった人間の本質は「欲望」でした。
欲望に駆り立てられ自分のことしか考えられない人間。
そんな人間に対してジグソウはゲームを仕掛けたのでした。
そして今回のストーリーで疑問に残ったのが、ジグソウが妻に残した箱です。
一体その箱の中身はなんだったのでしょうか?
きっとその疑問は続編で分かるようになっているのでしょう。