映画『ダイ・ハード』日本企業が世界で活躍していた輝かしき時代の物語

簡単には死なない男ジョン・マクレーン。絶対に死なない男マクレーンが、クリスマスイブの日に妻と仲直りする物語が『ダイ・ハード』ですが、妻の勤めている企業は日本系の企業です。『ダイ・ハード』は日本企業が世界で活躍していた時代の物語なのです。ここではそんな日本企業の活躍とともに『ダイ・ハード』を見ていきたいと思います。

目次

『ダイ・ハード』作品情報


ダイ・ハード 製作30周年記念版 (2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

タイトル ダイ・ハード(Die Hard)
監督 ジョン・マクティアナン
公開 1989年2月4日
製作国 アメリカ
時間 2時間12分

Rotten Tomatoes

あらすじ

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クリスマス・イブの夜、LAのハイテクビルを最新兵器で武装した謎のテロリスト集団が襲った!

彼らの要求を拒んだ重役達は即座に射殺。

なすすべも無く怯える人質たち。

ビルの中にいた非番警官ジョン・マクレーンは外部との連絡が一切遮断された中、ただ一人命をかけた闘いを挑んだ!

(出典:https://www.hulu.jp/watch/100024346)

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日本企業の躍進

NYから妻と娘に会うためにロサンゼルスにやってきたジョン・マクレーン。
彼は妻の会社に向かいますが、妻の会社はテロリストのテーゲットになってしまったのです。

たった1で12人のテロリストと戦う男がNY市警のマクレーンでしたが、妻の務める会社は「ナカトミ・コーポレーション」という日系の企業でした。
これはたまたまではなくて、当時の日本企業の躍進を描いてもいます。

戦後敗戦国となった日本人は、必死に働きました。
真面目で働き者の日本人は・日本企業は高度経済成長によって大きく躍進を遂げ「Made in Japan」という文化を作りました。

ものづくりで世界一となった日本企業は次々と世界に進出していきます。
その勢いを表しているのが、『ダイ・ハード』で描かれるナカトミ商会なのです。

1989年の世界時価総額ランキングでは、上位50位の中に32の日本企業がランクインしているのです。
トップ5も全て日本企業で、NTT・日本興業銀行・住友銀行・富士銀行・第一勧業銀行と続きます。
そして6位にアメリカのIBMというほど日本は世界経済の中心的存在だったのです。

そんな時代に製作された『ダイ・ハード』の舞台が日本企業だったのは当たり前のことだったのかもしれません。

ちなみにジョンの妻ホリーは会社では旧姓を使っていました。
夫婦仲が悪くなっていたのでジョンは起こりますが、ホリーは「日本の企業で結婚している女性は。。。」と言いかけます。

ホーリーが最後まで言い終わる前にジョンが口を挟んでしまいましたが、これは結婚している女性が働きづらい環境だということを言おうとしているのはすぐに分かります。

1989年の状況と現在の女性の環境がそこまで大きく変わっていないことは、残念なことだなと感じてしまうシーンでもありました。

NY市警ジョン・マクレーン

『ダイ・ハード』というタイトル通り簡単に死なない男がNY市警のジョン・マクレーンです。

妻の出世にあまり良く思っていない男で、妻と娘と離れて暮らしています。
1人NYに残り、妻たちはロサンゼルスに住んでいました。
妻が会社で旧姓を使っていることに対して怒ってしまうほど、あまり心の広い寛容のある男性ではありませんでしたが、とにかくタフなのがジョン・マクレーンです。

「ロイ・ロジャース」が好きだというマクレーンは、西部劇俳優のロイ・ロジャースのように12人の犯人たちにたった1人で挑みます。

どこか頼りなさを感じるジョンでもありましたが、「考えろ 考えろ」と自分に言い聞かせながら敵を翻弄し続けました。
爆弾が仕掛けられた屋上から飛び降りる時は「もう2度と高いビルに登りません」と言うなど、弱々しさを感じるとこ路に親しみが湧いてしまうキャラクターでした。

死ぬかもとしれないと思ったときには妻への自分の愚かさを認め謝罪していました。
テロリストに「ランボーのつもりか」と言われていましたが、ランボーよりも人間味を感じる普通の男がジョン・マクレーンでした。

ロサンゼルス市警もFBIもお手上げだったテロリストをたった1人で倒したジョン。
その甲斐あって妻と仲直りできて無事に娘の待つ家に帰っていきました。

そしてここから新たなジョン・マクレーンの物語が始まるのです。

まとめ

『ダイ・ハード』の第1作目では、まだ弱々しさを感じられるジョン・マクレーンを見ることができます。
この先色んな事件を経験しながら、タフで不死身のジョンが出来上がっていきます。

頼りないジョン・マクレーンが見ることができる貴重な作品なのかもしれません。

またこの時代の日本企業の活躍を感じることができるのも『ダイ・ハード』です。


ダイ・ハード (新潮文庫)

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