映画『ダイ・ハード2』冷戦時代の事件や人物を元にして作られていた


『ダイ・ハード2』では麻薬密輸の黒幕だった将軍がアメリカに護送されるところから物語が始まります。この将軍を助け出そうとするテロリストとマクレーンは戦うことになるのですが、実は将軍にはモデルとなった人物がいてさらに関連する事件があります。ここでは『ダイ・ハード2』でモデルとなった人物や事件について調べてみました。

『ダイ・ハード2』作品情報


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タイトル ダイ・ハード2(Die Hard 2)
監督 レニー・ハーリン
公開 1990年9月21日
製作国 アメリカ
時間 2時間4分

Rotten Tomatoes

あらすじ

ワシントンに護送されてくる中南米の麻薬王。

その奪還を図る傭兵部隊によってダレス空港はその機能を停止、上空で待機する旅客機全てが人質となった。

妻の到着を待っていたためにまたしても“クリスマスの悪夢”に見舞われた刑事ジョン・マクレーンの弧軍奮闘ぶりがかなりの劇画調で描かれる。

(出典:https://www.allcinema.net/cinema/13781)

麻薬の密輸を行なっていた将軍の正体

バルベルデ共和国の将軍エスペランザがアメリカに身柄を引き渡されるところから始まる『ダイ・ハード2』。
エスペランザ将軍はアメリカの援助を受けながら共産主義国家と戦っていましたが、中立国にまで侵攻したことで援助がストップされました。

さらにアメリカからの資金を使ってコカインをアメリカに密輸していたことが分かり逮捕されてしまいました。

その将軍を助け出そうとするテトリスととジョン・マクレーンは戦うことになるのですが、実はエスペランザ将軍にはモデルとなった人物がいました。

それはパナマの元軍人ノリエガ将軍です。
パナマの独裁者だったノリエガ将軍は、1960年代半ばからアメリカのCIAのために働いていました。
冷戦時代の当時アメリカは中南米の情報を得るために、ノリエガ将軍にお金を私パナマや近隣諸国の情報を得ていました。
また反共主義を掲げて、キューバやニカラグアの国内で反乱を起こさせていました。

アメリカはノリエガ将軍はアメリカに協力的だと思っていましたが、実はアメリカの情報を共産国にも売っていました。
さらにアメリカの資金でコカインをアメリカ国内に密輸していたのです。
それがアメリカにバレてアメリカはパナマに侵攻し、最終的にノリエガ将軍を拘束します。

そのノリエガ将軍をモデルにしたのが、今回のエスペランザ将軍です。
バルベルデ共和国というのは架空の国ですが、それ以外の彼が行なってきたことはほとんどがノリエガ将軍と同じなのです。

映画の中では逃亡しようとしてエスペランザ将軍は死んでしまいますが、ノリエガ将軍は裁判を受けてフロリダで服役しました。

ノリエガ将軍が捕まったのは、1990年1月です。
『ダイ・ハード2』のアメリカでの公開は1990年7月ですので、ノリエガ将軍がモデルになっていると考えられるのです。

冷戦時代に行われていた秘密の出来事

『ダイ・ハード2』では実際にあった冷戦時代のアメリカの秘密裏に行われていた事柄がモデルにされています。

映画の冒頭のニュースで「エスぺランザ将軍に武器を供給した国防総省の高官が起訴されました」と言っています。
実はこの出来事にはモデルとなる事件と人物がいます。

冷戦時代にニカラグアで共産主義国家が誕生した時、アメリカはニカラグアの政府に反対する組織に資金や武器を極秘で流し、政権を倒そうとしていました。
その指揮をとっていたのがオリバー・ノース中佐です。

これはのちにアメリカで大問題となりイラン・コントラ事件として暴かれ、ノース中佐は召喚されました。
この一連の出来事をモデルにしているのが、冒頭の起訴された高官のニュースです。

また犯人たちのリーダーだったテロ対策特殊部隊の元大佐スチュアートは、大統領特別補佐官に任命されてテロ対策の任務を行っていたノース中佐を思い出させます。

まとめ

またまたクリスマスイブにテロ事件に巻き込まれてしまったマクレーン夫婦ですが、今回のテロ事件の犯人にはモデルとなる人物がいました。

映画が製作されている頃に捕まったノリエガ将軍や映画公開の数年前のイラン・コントラ事件が元になっています。

冷戦時代に政府が秘密で行っていた出来事を元にして作られたのが『ダイ・ハード2』だったのです。