映画で学ぶ歴史 1950年代のニューヨークが分かる4本の映画


1950年代のニューヨーク。急激に成長を遂げるNYに多くの人が集まってきました。またブルックリンは移民の街でもあり色んな人種が集まった街でもありました。ここではそんな1950年代のニューヨークの様子を知ることができる映画を紹介したいと思います。

YOKO
ここで見ていくニューヨークとはマンハッタンブルックリンです

高度経済成長を遂げるマンハッタンと移民が集まる街ブルックリン。
橋でとトンネルで繋がる2つの街ですが、この2つの街は大きく違う街でした。

1950年代のマンハッタンとブルックリンの違いと、それぞれの街の特徴を描いた映画を4本紹介します。

1950年代初めのマンハッタンとブルックリン

1951年にアイルランドからブルックリンに渡ってきた女性の物語『ブルックリン』。

この作品では移民が多く住むブルックリンの1951年〜1952年の様子が描かれています。
まだブルックリン・ドジャースが存在する頃で、アイルランド系やイタリア系ギャングの争いなども見えます。

アイルランドの住む友人が主人公のエイリシュに「摩天楼は?」と聞くと、エイリシュは「川の向こう側」と答えます。
1930年にマンハッタンに建てられたアメリカを象徴する高層ビル摩天楼ですが、ブルックリンに住むエイリッシュにとっては別世界のものでした。

川の向こうにある別世界マンハッタン。
そんなマンハッタンの1952年の様子を描いたのが『キャロル』です。

建設ラッシュで好景気なマンハッタンのキラキラした世界を見ることができます。

『ブルックリン』では移民の集まるレストランが描かれていますが、『キャロル』に登場するレストランは高級レストランです。

ただ共通点があって『ブルックリン』のエイリシュも『キャロル』のテレーズもどちらも高級デパートで働いています。
テレーズもチェコからの移民でした。

まだまだ女性の働き口が少なかった1950年代の初め。
女性は家にいることが当たり前の時代でもありました。
しかしニューヨークにやってきた移民たちは生きていくために仕事をする必要があります。

デパートの店員は当時の女性にとっては大きな仕事の1つだったのかも知れません。

1950年代後半のマンハッタンとブルックリン

たくさんの移民で溢れていたブルックリンですが、1930年に地下鉄が開通したことで多くの黒人もブルックリンに集まっていました。

1950年代後半の黒人の住む場所を描いていたのが『マザーレス・ブルックリン』です。
舞台は1957年のマンハッタンとブルックリンです。

大都市ニューヨークを作ったとされるロバート・モーゼスをモデルとした人物も登場します。
彼は高層ビルを次々と建設し、橋や道路や地下鉄を作りニューヨークを大都会にしていたのです。

しかしそれと同時にブルックリンに住んでいた黒人や移民達は住む場所を失ってしまいました。
この頃のブルックリンは治安が悪くなっていました。
そのため『ブルックリン』でも描かれていたブルックリン・ドジャースは1958年にはロサンゼルスに移ってしまいました。

ブルックリンが衰退していく一方でマンハッタンはどんどん発展していきます。
そんなマンハッタンの様子を描いたのが『アパートの鍵貸します』です。

「1959年11月1日現在、ニューヨークの人口は804万2783人です」というセリフから始まるこの映画では多くの人が集まり、大企業が集まる都市となったニューヨークを見ることができます。

同じ時期なのにマンハッタンとブルックリンでは大きな差が生まれていまし
川を挟んで輝きを増す都市と荒廃していく都市に別れてしまったのでした。

まとめ

ここでは1950年代のニューヨークの様子がわかる映画を4本紹介しました。

同じニューヨークでもマンハッタンとブルックリンでは大きく違います。
『ブルックリン』
『キャロル』
『マザーレス・ブルックリン』
『アパートの鍵貸します』
という順番で見ると10年の間で変わりゆくマンハッタンとブルックリンを見ることできます。

今とは違うニューヨークを感じることができる映画です。