アメリカへの引き渡しのせいでコロンビアを去り、パナマで過ごすパブロ達。しかしパブロはコロンビアへ帰りたいと強く願っていました。コロンビアに戻るためにパブロがとった行動、それはコロンビア政府への脅しでもありました。パブロから突きつけられた平和か戦争。コロンビアの政治家が選んだの道は?
『ナルコス』シーズン1第5話「未来は必ず訪れる」
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パブロの過激なやり方のせいで、麻薬組織全体がカリージョ大佐や政府と一触即発状態に。
一方、ペーニャは重要な証人エリサの安全確保に奔走する。
(出典:https://www.netflix.com/title/80025172)
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パブロの反撃
コロンビアを出てパナマで暮らすパブロ。
コロンビアに戻って捕まればアメリカに引き渡されてしまいます。
安全な暮らしを考えていましたが、妻はコロンビアに帰りたいと言います。
その思いを知ったパブロは、コロンビアに帰ることを決めました。
そしてパブロがとった行動。
それは次期大統領として有力候補のガランを暗殺することでした。
アメリカへの麻薬密売人の引き渡しを賛成しているガラン。
彼の行動は国民にも支持されていました。
パブロにとっては強敵なガラン。
1989年8月、ソアチャで遊説していたガランは銃弾に倒れてしまいました。
これは多くの国民にとって恐怖でもありましたが、しかし国民を団結させることにも繋がりました。
麻薬組織に対して国民は無言のデモを行い、立ち上がったのでした。
ガランの意志を継いで欲しいと大統領候補になったのはセサル・ガリビア。
パブロの前に屈するのか戦うのか、激しく心は揺れました。
しかしガリビアはガランの意志を継技、引き渡し条約賛成を宣言します。
パブロの反撃に対して屈しない構えをみせたのでした。
さらにカリージョ大佐もパブロとの戦いを決めます。
麻薬カルテル捜査班を結成し、自ら隊長になりました。
パブロのお金や脅しに屈しない男達。
パブロは自分に屈しない男達との全面戦争を決めました。
パナマのノリエガ
マーフィーとペーニャは、重要な証人であるエリサを守るためにパナマが麻薬の流通拠点だと言いました。
しかし当時はパナマのマヌエル・ノリエガはアメリカにとって協力者だと考えられていました。
実際CIAの長官だったブッシュからお金を受け取り、反共産主義を掲げていました。
しかしその裏ではパブロ率いるメデジン・カルテルとつながりを持ち、パナマは実際に麻薬の流通拠点になっていました。
ノリエガのメデジン・カルテルとの繋がり、さらに反米であるノリエガの独裁体制にブッシュ政権はパナマへの侵攻を決めます。
1989年12月20日、アメリカ軍はパナマに侵攻します。
ノリエガはパナマから脱出しますが、最終的にアメリカ軍によって拘束されてしまいました。
しかし『ナルコス』の第5話ではまだパナマにアメリカは侵攻しておらず、CIAや軍部はパナマが流通拠点だという話を信じませんでした。
密売の勢力拡大
この頃、パブロの麻薬密売は勢力を拡大していました。
グスタボのセリフでもあるようにノリエガのいるパナマには大金を落としていましたが、パナマ経由でマイアミという経路だけでなく、メキシコからLAというルートを作り出していました。
メキシコ以外にもプエルトリコやドミニカでもルートを確保したメデジン・カルテル。
最盛期には世界のコカイン市場の8割を占拠していたと言われています。
この時にパブロは莫大な利益を得ます。
第2話でフォーブス誌に乗ったときのことが描かれていますが、パブロは世界で7番目の大富豪とされていました。
このお金を使いコロンビアを牛耳ろうとしていたパブロでしたが、パブロの権力に屈しないコロンビア政府との戦いが始まっていくのです。
まとめ
第4話ではパブロとコロンビア政府が全面戦争になっていく状況が描かれていました。
思い通りにいかない人物はお金で解決しようとするパブロ。
それでもどうにもならない場合は、武力行使に出ました。
多くの人がパブロを恐れるなか、その恐怖が逆に勇気となりパブロと戦うことを決意した人たちもいました。
ガビリア大統領候補とカリージョ大佐です。
パブロに屈しないと決めた彼らは、パブロとの全面戦争にうって出たのでした。