第二次世界大戦中のフランスダンケルク海岸。ドイツ兵に包囲されたイギリス軍とフランス軍の兵士たちはダンケルク海岸に追い詰められてしまいます。彼らは救助に来る船で撤退しようとしますが、そこに待っていたのは地獄のような出来事でした。しかしそんな兵士を救うために空からはスピットファイアが海からは民間船が兵士たちだ取り残された海岸に向かったのです。
『ダンケルク』作品情報
タイトル | ダンケルク(Dunkirk) |
監督 | クリストファー・ノーラン |
公開 | 2017年9月9日 |
製作国 | イギリス/フランス/アメリカ/オランダ |
時間 | 1時間46分 |
Rotten Tomatoes
[box class=”red_box” title=”アカデミー賞受賞”]編集賞
録音賞
音響編集賞[/box]
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
ダイナモ作戦
第二次世界大戦中の1940年5月。
ヨーロッパを侵攻し続けるドイツ軍はついにフランスに侵攻します。
フランスではフランス軍はもちろんイギリス軍もドイツ軍と戦いますが、彼らは少しずつダンケルク海岸に追い詰められてしまいました。
連合軍の兵士を追い詰めたドイツ軍は兵士たちの戦闘意欲をなくすために、空からビラを撒きます。
そのビラには「包囲した 降伏せよ」と書かれていました。
逃げ場の無くなってしまったイギリスとフランスの兵士達は、海岸で駆逐艦が救助にやってくるのを待つしかありませんでした。
海岸に集まった兵士は約40万人。
そんな中ダンケルク海岸の兵士たちを救うための作戦が開始されます。
ダイナモ作戦と名付けられた、ダンケルクの兵士たちを救出する作戦。
それは1940年5月24日から始まります。
民間の船にも助けを借りて海岸の兵士たちの救出が始まります。
そしてそれは1940年6月4日まで続きます。
チャーチル首相は3万人、ラムぜー提督は4万5000人救出するといったこの作戦は、結果33万5000人もの兵士を救うことになりました。
ただし、この作戦ではイギリス兵から優先的に救出されます。
さらにダンケルク海岸の隣のカレーの海岸では同じようにイギリス軍がドイツ軍に包囲されていましたが、救出されませんでした。
映画『ダンケルク』の中には、戦闘機のパイロットが「カレーは狙われている」というセリフもあります。
カレーでイギリス軍がドイツ軍を引きつけておいたおかげで、ダンケルクの兵士たちはドイツ軍にそこまで攻撃されずに助かることができたのです。
ダンケルク海岸の様子
陸
[voice icon=”https://movielife45.com/wp-content/uploads/2019/10/o0276042011380678431-e1571069366787.jpg” name=”YOKO” type=”l”]駆逐艦が兵士たちを救出するためには桟橋を死守する必要がありました。[/voice]
しかしドイツ軍の戦闘機ハインケルは、その桟橋を攻撃してきます。
さらに兵士を救出した駆逐艦や掃海艇などを攻撃します。
一度は海岸から救出された兵士たちは、海に放り出されてまた海岸に戻ってしまいます。空からだけの攻撃だけでなく、ドイツ軍のUボートによる魚雷攻撃もあります。
海岸から救出されただけでは兵士たちは安全ではなかったのです。
彼らは空や海からの攻撃を避けながら、故郷に戻って行ったのです。
しかも船に優先的に乗船したのはイギリス軍からです。
ダンケルク海岸には多くのフランス兵士もいました。
『ダンケルク』では、イギリスの兵士とフランスの兵士の心情なども描かれています。
空
[voice icon=”https://movielife45.com/wp-content/uploads/2019/10/o0276042011380678431-e1571069366787.jpg” name=”YOKO” type=”l”]イギリスが誇る戦闘機スピットファイア[/voice]
ロールス・ロイス製のエンジンを搭載したスピットファイアは、イギリスにとっては英雄です。
この戦闘機がダンケルク海岸でも活躍します。
ドイツ軍のハインケルとの戦いは、手に汗握るものがありました。
『ダンケルク』の中では最後燃料切れで海岸に不時着したスピットファイア。
不時着と同時にパイロットは戦闘機を燃やします。
これはスピットファイアの情報をドイツ軍に渡さないためだと思われます。
パイロットはドイツ軍に捕まり、そのまま捕虜となってしまうのでしょう。
海
[voice icon=”https://movielife45.com/wp-content/uploads/2019/10/o0276042011380678431-e1571069366787.jpg” name=”YOKO” type=”l”]海ではダイナモ作戦により、民間の小型船がダンケルクの海岸を目指します。[/voice]
860隻がダンケルク海岸を目指しました。
この小型船によって兵士が助けられたことはイギリス国民にとって勇気を与えることになります。
救出されて故郷にもどった兵士たちは、そこで初めて自分たちが英雄扱いされていることを知りました。
ダンケルク海岸から撤退したということは本当は逃げて来たことなので勝利ではありません。
しかしチャーチル首相はこの救出劇を1つの勝利と表現することで、イギリス国民の心を1つにしました。
これが国民の士気を高め、のちにドイツ軍を破る攻撃に繋がっていくことになるのです。
まとめ
映画『ダンケルク』では、海岸に取り残された兵士達がどうやってこの海岸から脱出したのかが描かれていました。
さらにそれを脱出した兵士の視点だけでなく、救出に向かった民間人や攻撃に向かったスピットファイアのパイロットの視点も交えて描いています。
ダンケルク海岸で何が起こっていたのか?
兵士たちはどうやって脱出したのか?
『ダンケルク』を見ると、それを知ることができます。