母親としてとアニメーターとして、なつの戦いがいよいよ始まります。作画監督になったなつは帰りが遅くなり優との時間も減ってしまいます。茜ちゃんが優の面倒を見てくれて、なつと一久さんは助けてもらっていましたが。それでもなつは働く母の現実に直面するのでした。
第22週「なつよ、優しいわが子よ」
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坂場のマコプロダクションへの再就職が決まったものの、愛娘の優を預ける保育園が見つからない。
そんな矢先、仲から東洋動画の勝負作「キックジャガー」の作画監督という大役を命ぜられる。
なつは保育ママを探そうとするが、共稼ぎ夫婦への風当たりは厳しく、途方に暮れる。
そんな中、手を差し伸べたのは茜だった。
茜は東洋動画を辞め、子育てに専念していたが、なつには女性アニメーターの先駆者としてがんばってほしいと語る。
なつは茜の応援を受け、育児と仕事の両立に励むが、そんなある日、優が熱を出していると茜から電話が入る。
仕事を手放せないなつは坂場に電話するものの、連絡がつかない。
(出典:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/story/22/)
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作画監督デビュー
https://twitter.com/asadora_nhk/status/1166923471517077504
ついに作画監督デビューを果たしたなつ。
担当する作品は漫画原作の『キックジャガー』という作品でした。
優の保育園も見つかっていないなつでしたが、作画監督の仕事を引き受けてしまいます。
しかし茜ちゃんや周囲の助けの中でなつは、作画監督として『キックジャガー』を大ヒットさせました。
今回なつが担当した『キックジャガー』はもちろん『タイガーマスク』です。
『キックジャガー』はキックボクシングの話になっていましたが、『タイガーマスク』はプロレスの話です。
漫画の原作者の梶原一騎は『巨人の星』や『あしたのジョー』の原作者でもあり、スポ根という分野を確立しました。
『タイガーマスク』は東映動画で1969年〜1971年の間で製作されました。
そしてなつが悩んだ末に引き受けた次の作品は『魔界の番長』でした。
これは『デビルマン』のことだと思われます。
ちなみに一久さんがマコプロで脚本を担当しているのは、以前の記事に書いたように『ルパン三世』です。
一久さんは「暗すぎる」というのを払拭するために、ユーモアを増やそうと提案しました。
実際の『ルパン三世』もハードボイルドすぎるために視聴率が伸びなかったので、後半宮崎駿監督や高畑勲監督が参加し、ギャグ要素の多い作品に変更しました。
働くママの苦悩
https://twitter.com/asadora_nhk/status/1167214129523888130
作画監督として頑張るなつですが、その分優との時間は減ってしまいます。
優の絵を机に貼りながら仕事をしていましたが、やはり寂しさは拭えませんでした。
しかし作画監督としての仕事の責任も充分に理解しているなつは、仕事と母親の間で板挟みになりつつありました。
そんななつを支えたのは、一久さんや周囲の人たちでした。
なつが働く母としての戦いに挑んでいるときに、優も寂しさと戦っていました。
母の仕事を理解している優は、母を助けようとしていました。
そんな優の思いを知ったなつは、優のためにも働く母として頑張る続けるのでした。
そして『キックジャガー』がひと段落した後は、原画に戻ろうと考えていましたが、なつを応援してくれたアニメーターの仲間のためにも、『魔界の番長』の作画を引き受けたのでした。
さて来週はいよいよ天陽君が・・・。
「俺らしくありたいだけ」と言っていた天陽君。
寂しいけど彼らしい姿を最後まで見届けたいと思います。
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