インガルス一家に新たな家族が誕生します。チャールズは生まれてくる前から「坊や」と呼ぶほど男の子を願っていました。しかしそのことにローラはとても嫉妬してしまいます。待望の男の子が生まれて喜ぶチャールズと嫉妬が大きくなるローラ。しかし男の子は病気になってしまいうのです。
シーズン1第14話「ローラの祈り」
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キャロラインが男の子を出産する。
息子が欲しかったチャールズはその子にばかり構うようになり、ローラは嫉妬する。
だが赤ちゃんは次第に衰弱し、亡くなってしまった。
ローラは弟のために祈れなかった自分を責め、神様にあるお願いをするため高い山の頂上へと向かう。
(出典:https://www9.nhk.or.jp/kaigai/daisougen/epi/episode.html?season1&epi14)
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ローラの嫉妬
キャロラインが妊娠して喜ぶチャールズ。
まだお腹にいる時から「坊や」と呼んでしまい、男の子が欲しいことが周りの家族に伝わります。
それを聞いて嫉妬したのがローラでした。
「学校で男の子をやっつけた」とか「男の子みたいだと言われた」と言って父の気を自分に向けようとします。
お父さんが大好きなローラは、男の子が生まれると父親を取られてしまうと思ったのでしょう。
ついに誕生した子供。
チャールズが待ち望んだ男の子でした。
家族全員が喜ぶ中、ローラだけは違います。
ローラの懸念した通り、父は男の子が生まれたことが嬉しそうで、赤ん坊にべったりになってしまいます。
妹のキャリーの方が赤ちゃん返りを見せてもおかしくないのに、「私の人形」と言いながら弟を可愛がっているようです。
もちろん姉のメアリーは、生まれたての弟を可愛がります。
ただ一人ローラだけは、どうしても弟を可愛いと思えないのでした。
それよりも父を奪われた嫉妬の方が大きかったのです。
ローラの後悔
インガルス一家に生まれた待望の男のでしたが次第に衰弱してしまい、病気で亡くなってしまいました。
ショックを受ける家族ですが、なんとか事実を受け入れ立ち直ろうとします。
でもローラは、自分が祈りを捧げなかったからだと後悔していたのでした。
弟が病気の時に、父への嫉妬から弟へ祈りを捧げませんでした。
それを後悔しているローラ。
彼女は牧師さんと話をし、自分の祈りを神に聞いてもらうために高い山に登ることを決めます。
「弟を父の元へ戻して、自分を神様の元へ連れて言ってください」と願うローラ。
自分が悪い子で、神様は自分と間違って弟を連れていってしまったと思っていたのです。
自分の罪を償い、父のためにも自分を犠牲にしようとしていたローラ。
子供ながらしっかりと神の教えを学んでいたのです。
姉のメアリーほど教会が好きではないように見えたローラでしたが、しっかりと牧師さんの話を聞き、敬虔なプロテスタントの母の教えを受け継いでいたのです。
そんなローラが下した決断は、インガルス一家にとっては辛い決断でした。
慌ててローラを探しに行くチャールズ。
キャリーの何気ない「ローラは弟のところへ行ったの?」という言葉がとても重く響くのでした。
ローラの祈り
高い山に登り、一人祈りを捧げるローラ。
ローラはその山でジョナサンというおじさんと出会ったのです。
どうやらローラが登ってきたのはジョナサンの山でした。
ジョナサンに食事を分けてもらい、世話をしてもらうローラ。
ジョナサンは優しくローラの話を聞きます。
そしてまた彼女に神について分かりやすく話をしてあげるのです。
ローラのために十字架を作ってあげたり、「涙が実りを生む」ことを教えます。
ローラが自分から話すまで辛抱強くまち、そしてまたローラをなんとか家族の元に無事に返そうと考えていたのでした。
ジョナサンの機転でチャールズたちは、ローラがどこにいるか見つけ彼女の元に向かいます。
父から逃げようとするローラに「神が父を遣わしたのだ」と言い、父が彼女を愛していることを伝えます。
無事に再会できたチャールズとローラ。
ローラはジョナサンにお世話になったことを父に伝えますが、そこにはジョナサンの姿はありませんでした。
助けた鳩も一緒にいなくなっていました。
ローラもチャールズもエドワーズも不思議に思うことでしたが、どこにもジョナサンの姿はありません。
もしかするとジョナサンはローラに神の言葉を伝えにきた使徒だったのかもしれません。
そしてそれは神が遣わしたのかもしれません。
もしかするとローラの願いに神が応えたのかもしれません。
インガルス一家にとっては子供を失ったことやローラの家出など辛い経験でもありましたが、きっとこの時に起きたことは忘れることはないでしょう。
特にローラにとっては、一生忘れられないような経験になったはずです。