映画『ビューティフル・ボーイ』あらすじと感想 薬物中毒に苦しむ家族の本当の姿

美しくて可愛かった息子が気がつけばドラッグ中毒に陥っていた。実話を元にして作られた『ビューティフル・ボーイ』では、ドラッッグ中毒に苦しむ18歳のニックとその家族の壮絶な戦いが描かれています。

目次

『ビューティフル・ボーイ』作品情報

タイトル ビューティフル・ボーイ(Beautiful Boy)
監督 フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン
公開 2019年4月12日
製作国 アメリカ
時間 2時間00分

Rotten Tomatoes

『ビューティフル・ボーイ』あらすじ


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成績優秀でスポーツ万能、将来を期待されていた学生ニックは、ふとしたきっかけで手を出したドラッグに次第にのめり込んでいく。

更生施設を抜け出したり、再発を繰り返すニックを、大きな愛と献身で見守り包み込む父親デヴィッド。

何度裏切られても、息子を信じ続けることができたのは、すべてをこえて愛している存在だから。

(出典:https://beautifulboy-movie.jp/introduction/?id=story)

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深みにはまっていくドラッグ

「学校で周りの友達がやっていたから」そん理由で気軽に始めたドラッグ。
父親の前でもドラッグを吸っていたニック。
それでも父は笑いながら若気の至りのような感覚で息子を見守っていました。

自分にも同じような経験があるし、何でも自分に話してくれる息子なら大丈夫と思って父親デヴィッドでしたが、気がついたときには息子はどうにもならない状態まで落ちてしまっていたのです。

頭も良くてスポーツもできて父親から常に可愛がられてきたニック。
両親は離婚してしまいまたが、父の再婚相手ともうまくいっています。
さらに父と義理母の間に生まれた弟と妹とも仲が良く、幸せそうな家族に見えていました。

父自身もニックとの関係は何でも話せる関係だと思っていましたが、それは勝手なデヴィッドの思い込みだったのです。
自慢の息子を演じ続けてきたニック。
プレッシャーを抱え、いつしかドラッッグから抜け出せなくなってしまったのです。

さらに、ドラッグの中でも最悪な薬に手を出してしまい、自分自身の力ではどうにもならない状態になってしまいます。

何度もリハビリ施設に入るのですが、誘惑に負けていつも抜け出してしまいます。
どんどんエスカレートしていくニックのドラッグ中毒。
薬によって脳神経が破壊されてしまい、もう自分自身の決心だけでは薬をやめられない状況です。

どん底にまで落ちたニックの目の前にあるのは死しかなかったのです。

父親の葛藤

自分の息子が可愛くて仕方のなかったデヴィッド。
ジョン・レノンが息子のショーン・レノンに向けて歌った「Beautiful Boy」を歌いながら息子を寝かしつけるほどでした。

離婚したこともあり常に息子のことを考えて生活してきたデヴィッドにとって、優秀な成績でスポーツ万能の息子はニックの言う通り自慢の息子だったのです。

しかし気がつけば息子は自分に嘘をつくようになっていました。
良好な父子関係のはずだったのにいつしか崩れていた関係。
デヴィッドにとってはそれがショックでしかありません。

それでも愛する息子のためにできる限りのことをしようと奮闘します。
しかし息子はそんな父の思いを毎回裏切り、すぐドラッグに手を出してしまうのでした。

「自分しか救えない」と思い息子のために今の生活まで壊してしまいそうになるデヴィッド。
そんなデヴィッドに対して今の妻であるカレンは「あなたには救えない」と言います。
そう、ニックはもうデヴィッドの力ではどうにもならないところまできていたのです。

ニック自身が心の底からやめたいと願い、そしてちゃんとした施設に入らないとニックはドラッグ中毒から抜け出すことはできません。
ニックから「家に帰りたい」と言う電話がきたとき、デヴィッドは心を鬼にして彼を突き放します。
大切な息子だから、Beautiful Boyだからこそ彼をあえて遠ざけたのです。

もうボロボロの状態だったニックでしたが、その後リハビリを続け8年間クリーンな状態だそうです。
きっと初めて父の想いに気がついたのかもしれません。
そして父と一緒に生き続けたいと願ったからこそ、今までドラッグに手を出さずにいるんだと思います。

きっとこれからもニックもデヴィッドも戦いの日々は続くでしょうが、ニックを愛し続ける父がいればきっとニックは立ち直れると願いたいです。

まとめ

父と子の壮絶なドラッッグ中毒との戦いを描いた映画『ビューティフル・ボーイ』。

アメリカの50歳以下の死因の1位に挙げられる中毒死は、アメリカでは深刻な問題となっています。

たまたま手にしたしたドラッグで人生を狂わせてしまい、死んでしまう可能性があるのがドラッグなのです。

ニックやデヴィッドの戦いを見るとどれほど辛く悲惨なことなのかが伝わってきます。

今この映画が作られた意味、そしてこの映画の中で描かれる苦しみが1人でも多くの人に伝わるといいなと思ってしまいます。

 

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