メキシコ系アメリカ人のロバート・ロドリゲス。彼が監督した『マチェーテ』はメキシコ愛に溢れた作品です。彼らしいジョークと残虐シーンの連続の『マチェーテ』はスッキリしたい時にオススメの作品です。
『マチェーテ』作品情報
タイトル | マチェーテ(Machete) |
監督 | ロバート・ロドリゲス |
公開 | 2010年10月6日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間45分 |
Rotten Tomatoes
『マチェーテ』あらすじ
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麻薬王トーレスによって愛する家族を殺されたメキシコの元連邦捜査官マチェーテ。
今はアメリカのテキサスで不法移民に身をやつし、復讐の時を待っていた。
ある日、彼は謎のビジネスマンからその腕っ節を見込まれ、高額の報酬と引き換えに不法移民の弾圧を目論む悪徳議員マクラフリンの暗殺を依頼される。
しかしそれは、不法移民排斥を有利に進めるために仕組まれた巧妙な罠だった。
なんとか窮地を脱したマチェーテは、タコスを販売しながら不法移民を裏で支援する女トラック運転手ルースと銃の扱いはお手の物の聖職者パードレの助けを借り、復讐へと乗り出す。
一方、アメリカ移民局の美人捜査官サルタナは、マチェーテに疑いの目を向け近づいていくのだが…。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337856)
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メキシコ愛が詰まった作品
メキシコ系アメリカ人のロバート・ロドリゲスが作った作品『マチェーテ』。
メキシコ人が抱える問題に鋭く切り込んだ作品になっていたと同時に、メキシコ愛に溢れていた作品です。
主役はメキシコ系のダニー・トレホ。
ロバート。ロドリゲス監督の作品はたくさん出演していますが、この作品で初めて主役を演じました。
テキサス州を舞台にした物語は、実際のメキシコ人が働く仕事などを忠実に描いています。
庭師・皿洗い・タコスの店員・建設現場で働く人など。
実際にテキサスで働くメキシコ人の職業です。
メキシコ人のをリアルに描くことで、不法移民問題などで不当な扱いを受けるメキシコ人の怒りを描いているのです。
その怒りをストレートに描かずに、暴力と笑いに置き換えるのがロバート・ロドリゲスらしい手法です。
笑いと残虐的なシーンが交互に現れる『マチェーテ』。
悪者が罰せられていく姿は、見ているとスッキリするでしょう。
分かりやすく単純な作品がロバート・ロドリゲスの売りでもありますが、『マチェーテ』でもその才能は十分に現れています。
しかしその奥にはメキシコ人の怒りが込められてもいたのです。
豪華俳優陣の共演
『マチェーテ』の魅力の1つに豪華俳優陣の共演があります。
ロバート・ロドリゲス監督作品の常連俳優を始め多くの有名な俳優が登場しています。
主役のダニー・トレホ。
メキシコカルテルのボスはスティーブン・セガール。
政治家にロバート・デ・ニーロ。
メキシコ移民を助ける女性にミシェル・ロドリゲス。
移民局の警官を演じたのはジェシカ・アルバ。
かなりの顔ぶれが揃った『マチェーテ』。
さらにリンジー・ローハンまで登場します。
名優から若者に人気の女優たちまでが、『マチェーテ』で派手なアクションやコミカルなシーンまで演じていてそれだけでも充分楽しめる作品になっています。
まとめ
B級映画の巨匠とも言われるロバート・ロドリゲス監督の『マチェーテ』。
豪華俳優陣が共演し、メキシコの怒りを描いた作品です。
最後にマチェーテたちが片手を天に向かって突き上げるシーンは、かなりスッキリするはずです。
ジョーク満載な映画ですが、メキシコ人への不当な扱いは笑うことのできない現実です。
そしてそれは今もなお続いているのです。