映画『エド・ウッド』あらすじと解説 史上最低の映画監督の映画愛

史上最低の映画監督と言われているエド・ウッド。彼の作品はどれもがヒットしませんでしたが、彼の作品に憧れたティム・バートンが彼の生涯を1本の作品にしました。そこには純粋に映画を愛する男の物語が描かれていました。

目次

『エド・ウッド』作品情報

タイトル エド・ウッド(Ed Wood)
監督 ティム・バートン
公開 1995年9月2日
製作国 アメリカ
時間 2時間07分

Rotten Tomatoes

『エド・ウッド』あらすじ


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50年代のハリウッド。

スタジオの片隅で使い走りをしながら、映画監督になる日を夢見て働いていた映画青年エドは、ある日業界誌に載った性転換をした男性の物語の映画化を知り、矢も楯もたまらずそのプロデュサーのもとへ押しかけた。

本物の服装倒錯者だったエドは、シナリオを3日間で書き上げ、ふとしたきっかけで知り合った往年のドラキュラ俳優、ベラ・ルゴシを出演させることを条件に資金を調達、その映画「グレンとグレンダ」で監督デビューを飾るが……。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2973)

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エド・ウッド

出典:IMDb

1980年にアメリカで史上最低の監督に選ばれたエド・ウッド
彼は映画監督・プロデューサー・俳優としてハリウッドで作品を作り続けましたが、残念ながらヒット作に恵まれることなくこの世を去りました。

彼の初監督作品は『グレンとグレンダ』。
その後も『牢獄の罠』・『怪物の花嫁』・『プラン9・フロム・アウタースペース』と作品を作り続けますが、ヒットどころかほとんど批評されることもない作品でした。

しかし彼が亡くなった後に、『プラン9・フロム・アウタースペース』が深夜番組で放送されるとマニアの間で話題となり、エド・ウッドの名前はアメリカで注目されるようになったのです。


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そして1980年に史上最低の映画監督に選ばれたエド・ウッド。
汚名ではありましたが、一部のマニアたちの間では根強い人気になっているのです。

彼の作品に影響を受けたのは、映画ファンだけではありません。
映画監督のティム・バートンの同じく、彼の作品に魅了されました。

もともとモンスター映画や怪獣映画が好きだったティム・バートンが彼の作品に夢中になったのも理解できます。

そんなティム・バートンが彼の生涯を描いたのが『エド・ウッド』なのです。

怪物映画への映画愛


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『ドラキュラ』が大好きで『ドラキュラ』を演じていたベラ・ルゴシの作品を全て見るほどだったエド・ウッド。
彼の夢はハリウッドで映画を作ることでした。
しかも「怪物映画を作りたい」それがエド・ウッドの長年の夢だったのです。

自らを売り込みなんとか作品を作ったエドでしたが、その内容はプロデューサーを怒らせてしまうほどでした。

それでもめげずに映画を作り続けるエド・ウッド。
みんなに酷評されようが気にせず、自分の作りたい作品を撮り続けます。
そこには純粋に映画が大好きという気持ちしかなかったのです。

もちろんヒットすることを望んではいましたが、それよりも彼は映画を作りたいという気持ち1番だったのです。

会社側やスポンサーは儲けを1番に考えますが、エド・ウッドの1番は自分が作りたい作品でした。

そんなエド・ウッドの姿に監督のティム・バートンは共感したと言っています。
彼の作品の世界を知っていると、その気持ちもわかります。
さらにティム・バートンは自分の作った作品の怪物的存在に自分自身を重ねています

そんなところもエド・ウッドに共感した理由の1つかもしれません。

ハリウッドで監督として成功することは難しいことです。
成功した監督ですら失敗作を作るとハリウッドから追い出されてしまいます。
そんな厳しい世界で同じ監督として、そして同じ怪物好きとして生きてきたティム・バートンだからこど『エド・ウッド』という作品が作れたのだと思います。

まとめ

ティム・バートンが描いた史上最低の監督『エド・ウッド』。

エドは成功した監督とは言えませんが、彼がどれだけ映画が好きだったかはこの作品をみると感じることができます。

亡くなった後でしたが、有名になったエド。

「史上最低の監督」という評価ですが、そこには映画マニアの愛がこもってもいます。

今でもマニアの間で愛される続け、カルト的な作品になっている『プラン9・フロム・アウタースペース』がそのことを物語っています。

『エド・ウッド』を見た後は、彼の作った作品を見てみたくなるでしょう。


映画秘宝 エド・ウッドとサイテー映画の世界

 

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