映画『ある女流作家の罪と罰』あらすじと感想 失って初めて気づいた大切な存在

実話を元にしたストーリーの『ある女流作家の罪と罰』。日本では映画館で公開されずに配信とBlu-ray・DVDでの発売となってしまった作品です。自分の才能を追い求めた作家は、近くにいた大切な存在に気がついていなかったのでした。

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目次

『ある女流作家の罪と罰』作品情報

タイトル ある女流作家の罪と罰(Can You Ever Forgive Me?)
監督 マリエル・ヘラー
公開 2018年10月19日(アメリカ)
製作国 アメリカ
時間 1時間46分

Rotten Tomatoes

『ある女流作家の罪と罰』あらすじ


ある女流作家の罪と罰 [DVD]

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かつてベストセラー作家だったリーも、今ではアルコールに溺れ、仕事も続かず、家賃も滞納、愛する飼い猫の病院代も払えない。

生きるために著作を古書店に売ろうとするが店員に冷たくあしらわれ、かつてのエージェントにも相手にされない。

どん底の生活から抜け出すため、大切にしていた大女優キャサリン・ヘプバーンからの手紙を古書店に売るリー。

それが意外な高値で売れたことから、セレブの手紙はコレクター相手のビジネスになると味をしめたリーは、古いタイプライターを買い、紙を加工し、有名人の手紙を偽造しはじめる。

様々な有名人の手紙を偽造しては、友人のジャックと売り歩き、大金を手にするリー。

しかし、あるコレクターが、リーが創作した手紙を偽物だと言い出したことから疑惑が広がり……

(出典:http://www.foxmovies-jp.com/canyoueverforgiveme/)

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伝記作家が夢中になったもの

伝記作家としてベストセラー作家にもなったことあるリー・イスラエル。
新しくファニー・ブライスの伝記を作ろうとしていましたが、エージェントから「誰も読みたいと思わない」と言われ書くことを許されません。

しかもアルコールと下品な態度により仕事もくびになってしまったリー。
家賃も滞納しペットの猫の病院代も払うことができない状態でした。

仕方なく家にあった本を売りなんとかお金を得るリーでしたが、ある日持っていたキャサリン・ヘップバーンの手紙が高く売れることを知ります。

そしてたまたま手にしたファニー・ブライスの手紙に、彼女らしい追伸をかく加えたらさらに高く売れたのです。

新しくお金を稼ぐ方法を知ってしまったリー。
犯罪だと分かっていながらその世界にどんどん引きずるこまれてしまったのでした。

本人のなりすまし手紙を書くということは、その本人のことをちゃんと知っていないと出来ません。
それは伝記作家としてたくさんの知識があったリーにとっては難しくないことでした。
さらに作家としてのウィットにとんだ内容を入れればいいのです。
リーにとってはこれは彼女の作品だったのです。

友人のジャックに「私はドロシー・パーカー以上にドロジー・パーカーなの」と言ったり、「私の芸術の敬意を払って」などとも言いうリーにとっては、犯罪ではなくて彼女なりの執筆活動でした。

自分の才能を認めてもらえないリーが見出した唯一の方法が手紙の偽装だったのです。
そしてリーはこの自分の作品に魂を込めていたのでした。

失って初めて気がつく大切な存在

リーは夢中になって手紙の偽装を続けますが、コレクターによってそれが偽物だということがバレてしまいます。

文書偽装により動き出したFBI。
それでも彼女は生活のために友人のジャックを使って手紙を売りますが、やはりバレてしまい捕まってしまいました。

捕まってから振り返った自分の人生。
作家としての成功を夢見たけどうまくいかなかった自分。
それでもなんとか自分の名前を世に送り出したかったリー。
無我夢中になってやり続けた手紙の偽装。
その間に出会った人を傷つけていたのでした。

落ちぶれた自分とも一緒にいてくれたジャック。
落ちぶれた自分の才能を好きだと言ってくれたアンナ。
気がつけば大切なものを失ってしまっていました。

本当に自分に必要だったのは、成功ではなくて一緒にいてくれる存在だったのです。
しかもその人たちは自分と一緒にいてくれたのに、リーは自らその存在を遠ざけてしまったのです。

過ちに気がついたリー。
アンナとの関係は元には戻りませんでしたが、友人ジャックは戻って来てくれました。
彼と会って話しどれだけ彼との時間が楽しかったかを思い出したリー。

彼女の目に溜まった涙がそれを物語っていました。

大切なものに気がついたリーは、もう一度自分の夢見た世界に今度は自分の実力で挑んだのです。
それは大切な人たちに向けた「Can You Ever Forgive Me?」だったのです。

まとめ

売れない作家がもがき苦しんだ人生を描いた『ある女流作家の罪と罰』。

日本では映画館で公開されることはなかったですが、ぜひ多くの人に見ていただきたい作品です。

雑多的なNYの街中で必死に生きようとする作家リー・イスラエル。

成功を掴めなかった彼女の切ない物語ではありますが、見終わった後に心が暖まっている映画です。

過ちを犯してしまったけど、その過ちの重さに気がついた彼女の言葉それが「私を許してくれますか?」でした。

 

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