NHK『偉人たちの健康診断』女王・卑弥呼のカミカミ健康法

弥生時代、邪馬台国の女王卑弥呼。彼女の秘密を探るとそこに見えてきたのは当時の弥生時代の人たちの生活でした。弥生時代の人たちはどんな生活を送っていたのか?実は現代人よりも健康だった?

目次

女王・卑弥呼のカミカミ健康法

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古代日本・邪馬台国の女王・卑弥呼はどんな暮らしをしていたのか?

「魏志倭人伝」に「百歳まで生きる」と記された弥生時代の人々の健康の秘密を発掘された遺骨や遺物から探る。

弥生人が苦しんでいた古くて新しい病とは?

「狩猟」の縄文から「定住と稲作」の弥生へ、食生活の変化は日本人の健康にどんな影響をもたらしたのか?

さらに卑弥呼が戦乱を治めた秘密にも迫る。

最新の考古学の成果から弥生人の健康の知恵を“掘り起こす”。

(出典:https://www4.nhk.or.jp/ijin-kenko/x/2019-05-23/10/4418/1800007/)

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卑弥呼

弥生時代の邪馬台国の女王とされる卑弥呼。

「三国志」の中の「魏志倭人伝」に登場する卑弥呼。
その中に卑弥呼についてのキーワードとなることが書かれています。

弥生時代、農耕文化とともにムラが誕生しそれによって富も生まれ村ごとの格差も出来上がってしまいます。
そして起こったのが村ごとの戦争でした。
戦争を抑えるために誕生したのが卑弥呼だと言われています。
王として卑弥呼は戦争をなくすように務めます。

彼女は巫女だったという説もあります。
戦争をなくすために呪術を使っていたと言われていました。
その時に使われたものの1つが桃です。

遺跡からもたくさんの桃の種が発掘されています。
桃にはその香りにリラックス効果があるとされています。
古代から伝わる桃の魔力とリラックス効果を重ね合わせて、卑弥呼は戦争を抑えていたのかもしれません。

寿命100年


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「魏志倭人伝」の中には当時の弥生時代の人のことも書かれており、その中に寿命100年と書かれていました。

これを裏付けるのが弥生時代の人の食文化にあります。
遺跡の発掘によると稲や動物の骨、植物の種子などが見られます。
この頃に和食の原型が作られたとも言われています。

主食とされてた赤米は、抗酸化作用がつよく栄養価も高いです。
さらに主食と副食を口の中で混ぜ合わせることで唾液もたくさん出ます。
唾液により栄養の吸収を高めます。
これらの食事が弥生時代に人を健康にし、長寿の秘訣だったとも考えられるのです。

骨から見る健康診断

遺跡から発掘された弥生時代の人の骨からも、当時の人の健康状態がわかります。

中国からの渡来によりたくさんの文化が日本へ運ばれてきますが、それと同時に病気もやってきました。
その1つが結核です。
潰れた背骨の遺跡などが結核だったことを表しています。

それでも寿命100年と言われ、長生きした弥生時代の人々。
そこには病気をやつける食生活がありました。

弥生時代の人は、中国のイノシシと日本の豚を掛け合わせた弥生豚を家畜として飼育していました。
豊富なタンパク質とビタミンB1の摂取で免疫力を高めていました。

さらに耳の骨の遺跡から、当時海女さんがいたと考えられます。
貝も食材の1つだったと考えられるので、それらが弥生時代の人のパワーの源だったとも言えるのです。

また当時の人の現代人よりも顎の骨は発達し、顔の骨格が広いのです。
硬い食べ物を食べていたことが予想されます。

それがまた健康の秘訣でもあったのです。
現代人は柔らかいものを食すようになり、顎が小さくなってしまいました。
それにより歯並びが悪くなったり、無呼吸症候群になったりするのです。

また顎をよく使うことで、脳も刺激されるち言われています。

弥生時代の人たちは、農作物だけでなく動物を食べたり硬いものを食べることで健康な生活を送っていたと予想できるのでした。

 

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