映画『ニッポン無責任時代』あらすじとネタバレ こつこつやる奴ぁ、ご苦労さん!

クレージーキャッツのメンバーが出演する映画クレージー映画の最初の作品『ニッポン無責任時代』』。映画の主題歌であり大ヒットした「無責任一代男」は映画とともに大ヒットしました。がむしゃらに働く日本人へのメッセージのようにも聞こえます。

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目次

『ニッポン無責任時代』作品情報

タイトル ニッポン無責任時代
監督 古澤憲吾
公開 1962年7月29日
製作国 日本
時間 1時間26分

『ニッポン無責任時代』あらすじ


ニッポン無責任時代 [DVD]

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口八丁、手八丁の平均は、バー「マドリッド」で太平洋酒乗ッ取り話を小耳に挟んだ。

太平洋酒の氏家社長に同郷の先輩の名を持ち出し、まんまと総務部勤務になった均の初仕事は、大株主富山商事の社長を買収することだった。

小切手一枚で見事成功。

新橋芸者まん丸も彼の凄腕にコロリ、係長に昇進とは全く気楽な稼業である。

しかし三日天下とはよくもいったもの、乗ッ取り男・黒田有人が富山の持株を手に入れたと判って、均はたちまちクビになった。

(出典:https://eiga.com/movie/39659/)

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平均(たいらひとし)

主人公の名前は平均と書いてたいらひとし
これ自体が平均を好む日本人への皮肉が込められています。

しかし『ニッポン無責任時代』の平均は、他のサラリーマンとは違い「無責任」を心情に調子のいいことを言ってどんどん出世していきます。

映画が作られたのは1962年。
高度経済成長期の真っ只中の日本
景気のいい時代でしたが、それとともにサラリーマンは会社のために必死で働く時代でもありました。

映画を見ているとどれだけ景気がよかったのかを、うかがえるシーンが行くとも登場します。
取引先との接待や、バーや芸者、最後の結婚式など日本が1番元気だった時代を見ることができます。

しかしそれと同時にサラリーマン達は会社に全てを捧げている時代でもありました。
大企業の見られるワンマン社長など。
組合を作って会社の権力と戦おうとしますが、実際は会社の決定に抵抗できない当時のサラリーマンが露骨に描かれていました。

そこに登場したのが平均。
彼は調子の良さで出世し問題もうまく切り抜けていきます。
そんな彼の気楽さが当時の人たちの心をくすぐり、大ヒットになったのでした。

「こつこつやる奴ぁ、ご苦労さん!」

映画の主題歌「無責任一代男」。
映画の中で植木等扮する平均が2回歌うシーンがあります。

その歌の中に「こつこつやる奴ぁ、ご苦労さん!」という歌詞があります。
一見真面目に働いている人をバカにしたようなフレーズにも聞こえますが、責任の縛られて自由を失っている日本人へ「もう少し楽に生きようよ」というメッセージだったのです。

映画の中の平均も人生楽しそうにいきています。
失敗もするし問題にぶつかることもあります。
それでも平均は、楽しくその危機を乗り越えていくのでした。

会社の中で縛られていきているサラーリーマンに対して、「もう少し気楽にいこう」というアドバイスでもあったのです。

映画のようにうまくいくことはないことは分かっていても、当時この映画が大ヒットしたのは映画のメッセージを観客が受け取ったからだと考えられます。

実際にはできないかもしれないけどこの映画で心がほぐされたのは確かです。
そしてまた次の日から元気に会社に向かったのでしょう。

当時のサラリーマンとって「無責任一代男」は応援歌だったのかもしれません。

まとめ

高度経済成長期の真っ只中、必死に働くサラリーマンに向けられて作られた映画『『ニッポン無責任時代』。

現代のサラリーマンが見てもきっと心が休まります。。

肩の力を抜いて楽に生きよう、楽しく生活を送るのも悪くないかもと思えてくるはずです。

固くなった心が「楽しみながら気楽に」と癒されるでしょう。

 

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