映画『吉原炎上』あらすじと解説 吉原遊郭で必死に生きた女性たちの運命


借金の代わりに吉原遊郭で働く女性たち。女郎として必死に生きる女性たちの物語が描かれています。そこには愛を貫きたい女性、仕事に取り憑かれてしまった女性などのそれぞれの運命があったのです。

 

『吉原炎上』作品情報

タイトル 吉原炎上
監督 五社英雄
公開 1987年6月13日
製作国 日本
時間 2時間13分

『吉原炎上』あらすじ


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その昔、東京浅草の一隅に、吉原遊廓と呼ばれる歓楽の別天地があった。

そこでは借金に縛られた娘たちが六年の年季が明けるまで、春を売っていた--。

久乃がここ吉原の“中梅楼”に遊女として売られてきたのは十八歳の春。明治の末のことである。

(出典:https://eiga.com/movie/39977/)

吉原遊郭

江戸時代に作られた遊郭。
吉原遊郭は現在に日本橋に作られました。

それまで江戸の至る所にあった遊郭を1箇所に集め、幕府公認の遊郭が吉原遊廓でした。
その後、幕府により移転を命じられて吉原遊郭は浅草に場所を移し営業を再開しました。

その後も吉原遊郭は時代とともに変化しながら営業を続けていました。
しかし1957年に施工された売春防止法によりその姿を消したのでした。

『吉原炎上』では明治時代の吉原遊廓を舞台にしています。

遊郭で働く遊女の中にもランクがあり、1番人気のトップは「御職」と呼ばれています。
また遊女の中でも人気のある遊女を花魁(おいらん)と呼びます。

国で認められていたので、『吉原炎上』の冒頭でも「日本帝国の監察があるから公に商売ができる」とこれから吉原で働く女性に説明していました。

借金の返済のためなど生活苦からここにやってくる女性がほとんどで、年季が終わるまではここで働き続けることになります。

ほとんどが望まずに売られてやってきた吉原にはたくさんの女性の物語があったのです。

5人の花魁の物語

『吉原炎上』では吉原で働く花魁の5人の運命が描かれています。

主人公の久乃は19歳で吉原に売られてきました。
その久乃が花魁の世界を駆け上っていく様子とともに、4人の花魁の運命を描いています。

・歳をとってしまった花魁
・客の男を本気で愛してしまった花魁
・病に侵されてしまった花魁
・売れなずに吉原から追い出された遊女

そんな4人の遊女たちとともに過ごし、運命に翻弄される彼女たちを間近で見ながら花魁として位を上げていくのが久乃でした。

自分で望んでいなくても吉原で働くいじょう、彼女たちには花魁としてのプライドがあったのでした。
そしてそれぞれが「御職」と呼ばれるトップまで上り詰め、羨ましがられる存在になりますが、決して彼女たちの心は満たされることがなかったのでした。

誰もが愛を求め普通の女性としての幸せを願うのですが、彼女たちにとってはそれは遠い夢の出来事だったのです。

まとめ

吉原で必死に生きる女性の意地とプライドが描かれた映画『吉原炎上』。

作品的に艶かしいイメージがありますが、そこに描かれていたのは遊女として生きることになってしまった女性たちの壮絶な人生でした。

嘘で塗り固められた吉原で嘘とともに生きていく女性たち。

そこには彼女たちの凄まじい生き様があったのでした。

 

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