マカロニウエスタンの『怒りの荒野』。ガンマンに憧れる若者が師匠と出会い師匠に鍛えられそして師匠を超えていく物語です。最後には若者は師匠を超えて一人前になるのでした。
『怒りの荒野』作品情報
タイトル | 怒りの荒野(I giorni dell’ira) |
監督 | トニーノ・ヴァレリ |
公開 | 1968年3月8日 |
製作国 | イタリア/ドイツ |
時間 | 1時間51分 |
Rotten Tomatoes
『怒りの荒野』あらすじ
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凄腕のガンマンに拾われた若者が、銃の扱い方の手ほどきを受ける。
天賦の才能によって、彼は師の腕前に近づいていく。だが、師の非情さに疑問を持ち始めた若者は……。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1748)
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ガンマンの十ヶ条
ガンマンに憧れる若者スコット。
彼は幼い頃に母親が亡くなってしまい、娼婦の家で育てられます。
そのために町の人から嫌われていて、仕事も町のゴミ集めや掃除しかありません。
いつかお金を貯めて銃をかい、町の人からバカにされないようになることを夢見ていました。
そんなスコットが出会ったのがガンマンのタルビーでした。
彼を一目見た時から憧れを抱いたスコット。
彼を追いかけ相棒にして欲しいとお願います。
タルビーはスコットをガンマンとして育て始めます。
彼はスコットに押したことは
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・他人にものを頼むな
・決して他人を信用するな
・銃と標的の間に立つな
・拳も弾と同じだ 数え間違えば殺される
・傷を負わせたら殺せ 見逃せば自分が殺される
・危険な時ほどよく狙え
・縄を解く前には武器を取り上げろ
・相手には必要な弾しか渡すな
・挑戦を受けなければ全てを失う時がある
・殺しは覚えたらやめられない
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という10ヶ条でした。
タルビーよりも銃を早く扱えるスコット。
少しずつ彼の教えを学び次第に銃の腕もあげていきます。
そしていつしかタルビーの相棒となっていたのでした。
弟子が師匠を超えるとき
タルビーを師匠のようにしたい彼とともに行動するスコット。
しかしいつしか彼の非情さにも気がついていました。
自分のためなら手段を選ばないタルビー。
スコットの心の中にも迷いが生じ始めます。
それを決定づけたのがスコットの恩人マーフをタルビーが撃ったことでした。
マーフの死に悲しむスコットでしたが、その時タルビーと戦うことを決めたのでした。
タルビーに教えてもらった10ヶ条を守り次々とタルビーの仲間を倒しすスコット。
そして最後はタルビーとの対決になりました。
タルビーは銃に細工をしていましたが、同じ細工をした銃をマーフが準備してくれていました。
タルビーとスコットの銃は同等です。
なんの細工もない本当の戦いになったスコットとタルビー。
師匠と弟子の対決でもありました。
勝ったのは弟子のスコットでした。
助けて欲しいとお願いするタルビーでしたが、スコットは彼の教えを守りタルビーに銃を向けたのでした。
まとめ
イタリアで製作された西部劇マカロニウエスタンの『怒りの荒野』。
西部劇であるとともに師匠と弟子の関係を描いたドラマでもありました。
弟子が師匠を超えるとき、弟子は最後まで師匠の教えを守りました。
また父親を知らずに育ったスコットにとってはタルビーはある意味父親だったのかもしれません。
スコットがタルビーに勝った時それは、息子が父親を超える瞬間でもあったのです。