金持ち兄弟の賭けに巻き込まれてしまったウィンソープとバレンタイン。自分たちの人生をゲームにされたことに怒った二人は復讐にでます。ラストにスッキリできる「大逆転」が待っている映画です。
『大逆転』作品情報
タイトル | 大逆転(Trading Places) |
監督 | ジョン・ランディス |
公開 | 1983年12月10日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間56分 |
Rotten Tomatoes
『大逆転』あらすじ
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一方は、大会社の経営陣のひとりとして手腕を見せるエリートで金持ち青年ルイス・ウィンソープ。
もう一方は、サギまがいの事をやりながら生きている貧しい黒人青年ビリー・バレンタイン。
そんな彼らの知らない所で、ウィンソープの会社の会長である2人組が、ある賭けを企んでいた。
この2人の環境を入れ換えるとどうなるかという賭けである。
そして、何にも知らないウィンソープは2人の罠にはまり、無一文で街に放り出され、また何にも知らないバレンタインは、いきなり大豪邸での夢の様な暮らしに逆転するが……。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=13573)
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先物取引
金持ち兄弟デューク。
彼らは先物取引会社を経営していました。
先物取引とは現在のあるものを売買するのではなくて、これから先の物について売買します。
将来の価格はどうなっているか不確定ですが、将来の価格に関係なく今の段階で価格を決め取引するのです。
デューク兄弟が不正を働こうとしていた冷凍オレンジジュース。
オレンジの生産量の発表はまだでした、彼らは買うことに決めたのです。
今の段階で値段を決め冷凍オレンジジュースを買います。
この冷凍オレンジジュースがのちの価格で自分たちが買った値段よりも高く売られていたらこの兄弟は儲けたことになります。
もちろん逆もありで、購入した価格よりも価格が安くなれば損したことになるのです。
彼らはオレンジの生産量の発表前に報告書を手に入れ、不正を働こうとしていたのでした。
冷凍オレンジの売買シーン
今ではネットでの取引により見られなくなってしまったのが、『大逆転』でのラストの取引所での壮絶なシーンです。
昔はこのようなシーンをニュースで見かけることもありました。
今では全てシステム管理されネットで取引が行われているので、こんな激しいシーンを見ることはなくなりました。
ラストで彼らのやっていた取引を整理して見ましょう。
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・デューク兄弟は嘘のレポートからオレンジが不作だ情報を得ます。
・冷凍オレンジを買い占めます。
・買い占めることで冷凍オレンジの価格は上がり始めます。
・他の人たちも兄弟の買占めを見てさらに買い始めたので、一気に価格が高騰しました。
・事実を知っているウィンソープとバレンタインは機会を待って売り始めます。(空売り)
・二人は売るので、他の人は二人から買おうとして二人の周りに人が集まってきました。
・オレンジ生産量の発表:例年通り
・発表を聞いて買った人たちが一気に売り始め価格は下がります。
・下がったところ今度は二人は買い始めたのでした。
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二人は$1.42の時に売り始め、他の人が大量に買っていました。
その後、オレンジの生産量の発表があり価格が46セントになったところで買い始めした。
そして取引終了後の終値は29セントになっていました。
彼らは$1.42で売ったものを29〜46セントで売ったことになります。
差額の96セント〜$1.13が彼らの儲けなのです。
もちろんこれは1単位あたりなので、多くの量の取引を行っていればその分儲けが大きくなるのです。
その逆がデューク兄弟です。
彼らはどんなに値段が高騰しても買っていましたが、終値はにかなり安い値段で大損してしまったのです。
まとめ
ラストがタイトル通りまさしく大逆転が起こりスッキリした気持ちになれる映画、それが『大逆転』です。
今では見られない取引所での様子など懐かしいシーンもたくさん登場します。
人の人生をゲームにした兄弟に、気持ちよく仕返しすることができるのは見ていてスッキリします。
ゴリラの伏線など単純明快なコメディーで、楽しい気分になれる映画でした。