棺桶を引きづりながら登場するジャンゴ。さすらいの男の姿には彼の背負っているものの重さを感じることができます。早撃ちのガンマン。棺桶の中には何が入っていたのでしょうか?
『続・荒野の用心棒』作品情報
タイトル | 続・荒野の用心棒( Django) |
監督 | セルジオ・コルブッチ |
公開 | 1966年9月23日 |
製作国 | イタリア |
時間 | 1時間31分 |
Rotten Tomatoes
『続・荒野の用心棒』あらすじ
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メキシコとの国境にほど近い小さな村。
この村では、人種偏見にとらわれた元南軍の少佐アメリカ人のジャクソン少佐一派と、メキシコ独立運動の闘士ユーゴ・ロドリゲス将軍一派が激しく対立していた。
ある日、国境にある底なし沼で混血娘マリアが、将軍の部下と少佐の部下に相次いで危害を加えられようとしていた。
ちょうどその時、古ぼけた棺桶をひきずり丘の上にたたずむ男がいた。
男は目にもとまらぬ早技でマリアを救った。
この男が国境地方で名を売った早射ちの用心棒ジャンゴだった。
(出典:https://eiga.com/movie/46284/)
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マカロニ・ウエスタン
イタリアで作られた西部劇。
これらの作品はマカロニ・ウエスタンと呼ばれています。
1960年〜1970年代に作られた作品はこう呼ばれ、『続・荒野の用心棒』はマカロニ・ウエスタンの代表作の1つに当たります。
セルジオ・コルブッチ監督はマカロニ・ウエスタンの第一人者で、『続・荒野の用心棒』のヒットで有名になりました。
セルジオ・コルブッチ監督のマカロニ・ウエスタンは残酷で残虐的なシーンが多いことが有名で、『続・荒野の用心棒』にも多数残虐的なシーンが使用されています。
ジャンゴの背負う棺桶
冒頭から棺桶を引きずりながら登場したジャンゴ。
その場にいたアメリカ人も驚きますが、これは観客もおんなじです。
その後も片時も棺桶を離さないジャンゴ。
その中には何が入っているのか気になります。
女性が中身を聞くと「ジャンゴって奴」と自分の名前を伝えます。
何が入っているのか、誰が入っているのか気になっていると、棺桶を開けるシーンが登場します。
棺桶を開けると中には機関銃が入っていたのでした。
これで40人いるアメリカ人のジャクソン一味と戦うジャンゴ。
その機関銃の威力には驚かされました。
しかしジャンゴがこの棺桶の中に入れたかったのは機関銃ではありません。
女性に答えたように自分自身だったのです。
棺桶にジャンゴという男を入れ葬って、ジャンゴは別人に生まれ変わりたかったのです。
最愛の人が亡くなる時に遥か遠くにいたジャンゴ。
妻をジャクソン一味に殺された時からさすらいの旅を続けているのでしょう。
ジャクソン一味とのケリをつけ新しく生まれ変わりたい。
それがジャンゴの願いだったのです。
まとめ
マカロニ・ウエスタンのヒット作の1つ『続・荒野の用心棒』。
エンディングで流れる曲がとても印象的で、1人さすらうジャンゴの苦しみや孤独を表現していました。
さすらう1人の男の苦悩や悲しさを描いた『続・荒野の用心棒』。
きっとその世界観に入り込んでしまいます。