SF小説「アンドロメダ病原体」が原作の『アンドロメダ…』。不審死に謎の生命体。何が起こっているのかわからない恐怖が、永遠と続く物語です。答えが見えないだけにその恐怖に追い詰められてしまいます。
『アンドロメダ…』作品情報
タイトル | アンドロメダ…(The Andromeda Strain) |
監督 | ロバート・ワイズ |
公開 | 1971年8月28日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間11分 |
Rotten Tomatoes
『アンドロメダ…』あらすじ
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ニュー・メキシコの小さな村に落下した衛星を回収にいった陸軍の兵士たちは、村にふみ込んで一瞬息を呑んだ。
あたり一面に住民の死体が転がっているのだ。
一方、本部では、村の異常を伝える兵士の声が突然悲鳴に変わり、電話が切れてしまったため、急遽、非常体制をとり、待機していた4人の科学者を動員してワールドファイア計画を発動させた。
(出典:https://eiga.com/movie/42333/)
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正体不明の恐怖
衛星が墜落した町に行ってみると、住民たちはみんな謎の死を遂げていました。
さらに衛星を回収に行ったスタッフとも連絡が途絶え、彼らもまた謎の死を遂げていました。
原因を究明するために、町に入った二人の科学者。
そこで見たものは驚くべきものでした。
衛星を見つけ回収すると同時に奇跡的に生き残っていた赤ん坊と一人の男性を発見します。
そしてそのから見えない謎の死との戦いが始まります。
原因を追求しますが、なかなか答えは見つかりません。
科学者4人が厳重な施設で原因の究明にあたります。
全く正体がつかめない不審死。
科学者達は淡々と研究を続けますが、その淡々さがより恐怖を煽ります。
また彼らが研究している施設の厳重さもより恐怖を感じさせるのでした。
静かに進むストーリー
『アンドロメダ…』は科学者が施設に入ってからは淡々と物語が進みます。
厳重な施設でまずは科学者の身体チェックからはじまります。
コンピュターの音声に誘導されながら、次々とチェックをこなす科学者。
そのチェックが視聴者にことの重大さを印象付けていきます。
また彼らがそれぞれ調査を始めても、大きな変化はありません。
実験の様子と科学者の顔が映し出されるだけです。
科学者の疲労困憊の様子もまただんだん見ていると怖くなってしまいます。
静かに進む物語が何かこの後大変なことが怒るのではないのかという恐怖を、私たちに植えつけます。
観客は彼らの調査の結果をただ待つしかないのです。
突然現れる緊張感
謎の地球外生命体によって何か大変なことが起こるのではないかという緊張感で物語が進む中、ラストに突然静けさが破られアラームが鳴り響きます。
施設内が汚染されてしまったのです。
そして自動起爆装置が動き始め、5分以内に施設は爆破してしまいます。
爆破を止めるために、解除に向かう科学者のホール。
そこからは一気に緊張感が押し寄せてきます。
地球外生命体の恐怖ではなく、核爆発の恐怖に変わります。
時間がなくなるなか、時間内に爆弾を解除できるのか。
その恐怖は爆破8秒前まで続くのでした。
まとめ
謎の死から始まる地球外生命体の正体。
誰もが想像していなかった生命体によって、少しずつ恐怖に侵されていきます。
そしてラストには施設が爆発してしまうという緊張感に変わります。
恐怖と緊張が描かれたSF映画が『アンドロメダ…』です。