映画『野性の証明』あらすじとラスト 国家権力にたった1人で挑んだ男の物語

薬師丸ひろ子のデビュー作としても知られている『野性の証明』。自衛隊の特殊工作員だった男が優しさを捨てられずに国家権力に挑む物語です。戦車などの銃撃戦など超大作として見応えあり作品となっています。

目次

『野性の証明』作品情報

タイトル 野性の証明
監督 佐藤純彌
公開 1978年10月20日
製作国 日本
時間 2時間23分

『野性の証明』あらすじ


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東北の寒村で大量虐殺事件が発生。

唯一の生き残りの少女・長井頼子はショックから記憶喪失になってしまい、当時山中でサバイバル訓練を行っていた自衛隊員・味沢岳史に引き取られる。

退役した味沢と頼子は地方都市で平穏な生活を送っていた。

しかし頼子は予知能力を発揮し始める。そして次第に当時の事件が呼び起こされ、二人は巨大な陰謀に巻き込まれていく…。

(出典:https://www.happyon.jp/watch/60046910)

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謎から始まる『野性の証明』

© KADOKAWA CORPORATION 2019

自衛隊員の特殊工作員の味沢演じる高倉健。
彼が訓練中に降ろされた山。

その山にある部落で住民が全員殺されるという事件が起こります。
唯一助かった少女が薬師丸ひろ子演じる頼子。

彼女は「おとっちゃんは殺さないで」と言いますが、犯人は頼子のお父さんを斧で殺してしまいます。
その時映った犯人の顔は、高倉健演じる味沢だったのでした。

物語はそれから1年後に飛びます。
味沢は娘と一緒に暮らしています。
その娘は頼子だったのです。

ここで一瞬「えっ?どういうこと?」と謎が浮かびます。

この謎に観客はハマってしまい、ここから『野性の証明』に一気に引き込まれれていくのです。
そして殺人事件と味沢の正体を調べる刑事北野の視点で、観客は事件の謎を解こうとするのでした。

超大作『野性の証明』

https://jin625.com/archives/2597

角川映画の超大作『野性の証明』。
出演している俳優も豪華ですが、見どころの1つは戦車はヘリコプターなど本物の自衛隊さながらの武器などが登場します。

『野生の証明』では、自衛隊が国家権力として描かれているため協力を得られませんでしたが、戦車やヘリコプターが登場するシーンはかなり迫力あるものとなっています。

実際にはアメリカのカリフォルニア州にある陸軍訓練施設で撮影が行われ、訓練施設にあった戦車などを使用しています。

『野性の証明』のラスト

© Natasha,Inc. All Rights Reserved.

『野性の証明』で印象に残るシーンはやはり、ラストのシーンだと思います。

味沢がを始末しようとする自衛隊特殊部隊。
頼子と北野刑事と一緒に逃げる味沢。

北野刑事は最初は味沢を人殺しの冷淡な人間だと思っていましたが、一緒に逃げるうちに彼の思いを知ります。

そして逃げきれないとわかった時、北野は自分が犠牲になる事で味沢と頼子を逃します。

味沢も頼子を守るために1人で戦おうとしますが、頼子は「お父さん」と味沢の元に走ってきたところを撃たれてしまいました。

頼子を亡くし覚悟を決めた味沢。
頼子の遺体を背負い、1人何台もの戦車の中に突っ込んで行ったのでした。

このシーンは覚悟を決め権力と戦った男の生き様を見せつけるシーンとなっていて、感動せずには入られません。

味沢の中に高倉健の生き様を感じた瞬間でもありました。

まとめ

角川映画の超大作『野性の証明』。

最近の邦画にはないストーリーと迫力あるシーンでできた映画です。

超大作ばかり撮ってきた佐藤純彌監督らしい作品になっています。

 

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