映画『ビール・ストリートの恋人たち』あらすじと感想 過酷な環境を支えていたのは愛でした


『ムーンライト』の監督バリー・ジェンキンスの新作『ビール・ストリートの恋人たち』。過酷な環境の中で生き抜く彼らを支えていたのは普遍的な愛でした。人種問題を描いてはいますが美しいラブストーリーでした。

『ビール・ストリートの恋人たち』作品情報

タイトル ビール・ストリートの恋人たち(If Beale Street Could Talk)
監督 バリー・ジェンキンス
公開 2019年2月22日
製作国 アメリカ
時間 1時間59分

Rotten Tomatoes

『ビール・ストリートの恋人たち』あらすじ

「赤ちゃんができたの」
1970年代のニューヨーク。ティッシュは19歳。恋人のファニーは22歳。

幼い頃から共に育ち、自然と愛を育み、運命の相手を互いに見出した二人にとって、それは素晴らしい報告のはずだった。

しかし、ファニーは無実の罪で留置所にいる。
彼はティッシュの言葉を面会室のガラス越しに聞いた。

小さな諍いで白人警官の怒りを買った彼は強姦罪で逮捕され、有罪となれば刑務所で恥辱に満ちた日々を送るしかない。

二人の愛を守るために家族と友人たちはファニーを助け出そうと奔走するが、そこには様々な困難が待ち受けていた…。

魂を試されるようなこの試練を乗り越え、恋人たちは互いの腕の中に帰ることが出来るだろうか。

(出典:https://longride.jp/bealestreet/story.html)

『ビール・ストリートの恋人たち』の原作


ビール・ストリートの恋人たち

原作はジェイムズ・ボールドウィンの小説です。

ジェイムズ・ボールドウィンは人種問題をテーマにした作品を多く描いている小説家であり、また人種問題と戦った運動家でもありました。

彼は11970年代に「ビール・ストリートの恋人たち」を出版し、黒人の直面する問題を描くと同時に黒人家族についても描きました。

ビール・ストリート

https://twitter.com/longride_movie/status/1098787420680540161

アメリカテネシー州メンフィス。
その繁華街に伸びる1本の通りがビール・ストリートと呼ばれています。

バーやクラブが並ぶビール・ストリート。
音楽の街メンフィスは、ブルース発祥の地とも言われています。

ブルース界の大御所B.B.キングもこの通りで、ストリートミュージシャンとして活動していました。
今でも彼の経営するお店があります。

通りを歩くだけでも色んな音楽が聞こえてくるビール・ストリート。
ビール・ストリートのあるメンフィスは、人口の6割がアフリカ系アメリカ人です。

黒人文化が詰まっているのがビール・ストリートです

『ビール・ストリートの恋人たち』とは、黒人文化を象徴したタイトルとなっているのです。

美しい映像の中で描かれたラブストーリー

1970年代に起こっていた黒人に対する問題を取り上げていますが、『ビール・ストリートの恋人たち』はラブストーリーです。

自分たちの置かれた過酷な状況の中でも、お互いへの愛を失いません。
そしてまた家族も愛する娘のため、妹のために戦います。

さらには生まれてくる愛すべき新しい命のためにみんなが奮闘していくのです。

その中心にいるのがティッシュとファニーであり、彼らの愛なのです。

彼らが直面していることは生なましく残虐的なことなのに、美し描かれた「」。

そしてその愛はとても美しい映像で描かれていて、うっとりしてしまいます。

背後で起きていることは辛いことなのに映像と愛は美しすぎるくらいで、そのギャップがより切なく苦しくなってきます。

それでもティッシュとファニーも生まれてきた子供も、またティッシュの家族も全て愛に包まれていました。

まとめ

美しい映像で切ないくらいの愛が描かれた『ビール・ストリートの恋人たち』。

時代は彼らにとって過酷な状況でしたが、描かれたいたのは心が温かくなるラブストーリーでした。

恋人や家族全てが愛おしくなる作品です。

 

 

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