映画『ドクトル・ジバゴ』あらすじとネタバレ ロシア革命に翻弄された1人の詩人の愛の物語


アカデミー賞で5部門受賞した『ドクトル・ジバゴ』。ノーベル文学賞を受賞した作品の映画化で、革命に揺れるロシアで2人の女性を愛してしまった詩人ジバゴの切ない人生が描かれています。政治に翻弄された男の人生の映画です。

『ドクトル・ジバゴ』作品情報

タイトル ドクトル・ジバゴ(Doctor Zhivago)
監督 デヴィッド・リーン
公開 1966年6月18日
製作国 アメリカ/イタリア
時間 3時間17分

Rotten Tomatoes

『ドクトル・ジバゴ』あらすじ


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19世紀末、ロシア。

裕福な家に生まれたユーリー・ジバゴは孤児となるが、科学者のグロメーコに引き取られる。

ジバゴはその家の一人娘・トーニャと共に何不自由なく育てられ、やがて2人は愛しあうようになる。

だが、2人の婚約パーティ当日、事件が起きる。

(出典:https://video.unext.jp/title/SID0033286)

幼い頃に母親を亡くし、父と別れたユーリーは、母の友達の家に引き取られます。
モスクワで裕福に暮らしたユーリーは詩を書きながら医者の道を目指していました。

幼い頃から一緒に過ごした娘トーニャと恋に落ちたユーリーは彼女と結婚することを決めます。

その頃、ラーラは仕立て屋の母親と一緒に暮らしていましたが、母の愛人である弁護士のヴィーゴに迫られていました。

ラーラには恋人のパー者がいましたが、ヴィーゴは無理やりラーラを襲ってしまいました。
クリスマスの日ラーラは、パーティに出かけたヴィーゴを追いかけます。
そしてパーティ会場でヴィーゴを銃で撃ったのでした。

そのパーティにはユーリーとトーニャもいて婚約を発表しようとしていたところだったのです。

ノーベル文学賞を受賞した原作

原作となったのはボリス・パステルナークの小説「ドクトル・ジバゴ」です。
この小説は1957年にイタリアで出版され、ノーベル賞文学賞を受賞しました。

ロシア人のボリス・パステルナークが自分の経験を元に書いた自伝的小説ですが、当時のソ連では革命に反対している小説だとして出版されていませんでした。

ロシア革命は裕福なブルジョアジーを敵とみなしていました。
その中で愛についての詩や小説を書くことは、ブルジョアがやることで反革命的だと見なされ禁止されていました。

ボリス・パステルナークは個人的に自分に起こったことを小説にしていたのですが、それがイタリアに渡りイタリアで出版されることになりました。

ソ連はボリス・パステルナークを反革命的な存在と位置付けていて、彼がノーベル賞を受賞することを認めませんでした
そのためボリス・パステルナークは「母国を出ることは死に等しい」と言い、ノーベル賞の授賞式を辞退しました。

当時ソ連では「ドクトル・ジバゴ」は出版されていませんでしたが、1988年にやっとロシア語で出版さました。

映画『ドクトル・ジバゴ』の中でもジバゴの詩に対して、革命軍のストレニコフは「感情や洞察や愛は重要ではない。個人に時代は終わった。」と言うシーンがあります。

これはロシア革命の時にボリス・パステルナーク自身が味わった経験だったのです。

超大作『ドクトル・ジバゴ』は愛の物語

出典:IMDb

上映時間3時間17分の『ドクトル・ジバゴ』は今では珍しい、間に休憩の入る映画です。

ロシア革命によって翻弄された男女の恋愛ドラマですが、上映時間の面でも製作費の面でも超大作となりました。

その甲斐あって『ドクトル・ジバゴ』はアカデミー賞で5部門を受賞しました。


・脚色賞
・撮影賞
・作曲賞
・美術監督・装置賞
・衣裳デザイン賞

広大なロシアの土地と雪の中で、段々と革命軍によって追い込まれていくジバゴ。
さらに妻のトーニャと愛する女性ラーラの間で揺れるジバゴの気持ちを、撮影や音楽で美しくまた残虐的にも描いています。

ジバゴとラーラと一緒にいる時、またはジバゴがラーラを思うときにかかるメロディー「ラーラのテーマ」。

一度は耳にしたことがある曲だと思います。
少しの間でしたが、2人が過ごした幸せな時間を思い出す曲でもあります。

まとめ

超大作ラブストーリー『ドクトル・ジバゴ』。

歴史に翻弄され辛い人生を送ったジバゴは、原作のボリス・パステルナークの人生でもありました。

しかしラストでは絶望だけでなく、その先にある希望を感じるシーンで終わっている映画でもあります。

ロシアの歴史の中に描かれた1つのラブストーリーそれが『ドクトル・ジバゴ』です。

 

 

 

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