映画『スターリングラード』で見る激しい戦いとなったスターリングラードの攻防戦


第二次世界大戦中の1942年。ソ連のスターリングラードで行われたドイツ軍とソ連軍との激しい戦いとなったスターリングラードの攻防戦。その戦いを描いた映画が『スターリングラード』です。実在したソ連の狙撃手ヴァシリ・ザイツェフを通じて描かれるスターリングラードの戦い。多くの犠牲者を生んでしまった悲劇の攻防戦だったことが分かります。

『スターリングラード』作品情報


スターリングラード [Blu-ray]

タイトル スターリングラード(Enemy at the Gates
監督 ジャン=ジャック・アノー
公開 2001年4月14日
製作国 アメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランド
時間 2時間11分

Rotten Tomatoes

あらすじ

1942年9月。

1カ月にわたり、ナチス・ドイツの猛攻にさらされてきたスターリングラードに、新兵として赴任してきたバシリ・ザイツェフ。

彼はウラルの羊飼いの家に育ち、祖父に射撃を仕込まれた天才スナイパーだった。

やがて彼の射撃の腕はソビエト軍の志気を高めるために利用され、バシリは英雄へとまつりあげられていった。

(出典:https://eiga.com/movie/1182/)

スターリングラードの戦い

1942年8月から始まったスターリングラードの戦い
ソ連へ侵攻しスターリングラードの地を陥落させようとするドイツ軍。
それに対してスターリンの名前のつくこの地をどうしても死守したかったソ連軍。
歴史的にみても激しい攻防が繰り広げられた戦いになり、それと同時にこの地で多くの人が犠牲となりました。

『スターリングラード』は1942年9月20日から始まります。
ヴァシリ・ザイツェフは一兵士としてソ連のスターリングラードに到着しました。
列車から降りたヴァシリが目にしたもの。
それは悲惨な状況でした。

ヴォルガ川の川沿いに広がるスターリングラード。
ヴァシリたちは列車から降り、ボートの乗ってスターリングラードに上陸しようとしますが、上陸前にドイツの空軍から激しい攻撃を受けてしまいます。
目の前のスターリングラードの街も荒廃し空からの攻撃も受け恐怖を感じ逃げようとするソ連軍の兵士もいましたが、逃げれば味方から銃殺されてしまいます。

敵からも味方からも攻撃されなすすべがないのが、ヴァシリ達兵士だったのです。
彼らは祖国のために、この地で戦う選択肢しか残されていませんでした。

ドイツ軍は優位に戦いを進め、1ヶ月足らずでスターリングラードを包囲してしまいました。
そして9月には市街戦を行おうとしていました。
ヴァシリはスターリングラードに着いた時期はちょうどこの時期で、すでにドイツ軍が優勢だったのです。

ドイツ軍は、市街に何度も空爆攻撃を仕掛けます。
その様子は『スターリングラード』でも描かれていました。
街に残っていた市民達は街から逃げようとしますが、スターリンは兵士の士気を高めるために「市民は街に止まれ」という命令を出します。
この命令がスターリングラードの攻防戦で一般市民を多く巻き込んでしまう戦いとなってしまったのです。

ドイツ軍の侵攻は進み、スターリングラードのほとんどがドイツ軍に占領されてしまいます。

それでも「後退するな」という命令を下されたヴァシリ達兵士は、スターリングラードを奪還するために戦うしかありませんでした。

映画ではソ連軍の巻き返しは描かれず、ラストはスターリングラードでソ連が勝利をおさめた1943年2月3日に飛んでいました。

ドイツ軍が優勢だった戦いでしたが、ソ連軍は市街に入ったドイツ軍を外側から包囲しました。
ソ連軍に囲まれることになったドイツ軍は、外からの武器や食料の支援を立たれてしまいます。
しかも季節は厳しい冬になり始めていました。

救援を立たれてしまい飢餓などに苦しみ始めたドイツ軍。
最終的にドイツ軍は降伏し、ソ連はスターリングラードを奪還することに成功したのでした。

この戦いでドイツ軍が負けたことは、第二次世界大戦の戦いにも大きく影響することになりました。

実在したヴァシリ・ザイツェフ

『スターリングラード』ではジュード・ロウが演じたヴァシリ・ザイツェフ。
彼は実在したソ連の狙撃兵です。

スターリングラードの攻防で狙撃兵として活躍し、257人の敵を射殺し映画のように伝説のスナイパーでした。
映画の中ではプロバガンダとして新聞でロシア中に伝えられていましたが、実際は口伝えで兵士たちの間に広まっていったようです。

映画の中では描かれてしませんでしたが、狙撃兵としてだけでなく狙撃兵の育成にもヴァシリは携わっていました。

彼の存在はスターリングラードだけでなく多くの戦地で戦うソ連兵を勇気付けました。
映画自体はフィクションですが、彼はソ連の英雄で多くの兵士や市民達を励まし鼓舞する存在だったことは事実なのです。

まとめ

第二次世界大戦の戦況を変えるほどの激しい激戦だったスターリングラードの戦い。
その激しさや悲惨さは『スターリングラード』の中で描かれていました。

多くの市民達が巻き込まれた戦いの悲惨さは、この映画に登場するサーシャやサーシャの母親を通して感じることができました。
180日間の激しい戦いの中で荒廃してしまったスターリングラード。
優勢に戦いを続けるドイツ軍や、逃げることを許されず戦うとしかなかったソ連軍の様子なども知ることができました。

それと同時に戦争という悲惨なもの中にある愛という美しいものが描かれている作品でもありました。