新海誠監督の4作目となるアニメーション映画は、今までと違うファンタジーの世界で人間の「生と死」について描かれている作品になっていました。登場人物がみんな星を追いかけて、手に届かない何かを探し続けています。
『星を追うこども』作品情報
タイトル | 星を追うこども |
監督 | 新海誠 |
公開 | 2011年5月7日 |
製作国 | 日本 |
時間 | 1時間56分 |
地下世界アガルタの伝説
映画『星を追うこども』に登場する地下世界アガルタ。
世界の伝説の1つ地球空洞説の中に出てくるのが地下世界アガルタです。
地球空洞説とは地球の中心は空洞になっているという伝説です。
そしてその空洞の中に、地下世界アガルタという都市が存在するという説なのです。
一般的な説は北極と南極にそも入口があると言われています。
伝説ではありますが、色んな文明で説かれているのが地球空洞説なのです。
『星を追うこども』の中では、そのアガルタに死者を蘇らせる場所があったのです。
その場所を探していたのが森崎先生で、亡くなった奥さんを蘇らせようとしていました。
『星を追う子供』の普遍のテーマ
『星を追うこども』の中では人間の生死について描かれています。
奥さんを蘇らせたい森崎。
愛しているあまり奥さんの死から立ち直れないあまり、奥さんを生き返らせることに執着してしまいます。
一方でアスナはシュンに会いたいと思いながらも、死者を蘇らせることが正しいことのなのかどうか悩んでしました。
「人間の生と死」それは人間にとっては、普遍のテーマなのかもしれません。
この世に生を持って生まれたものは、いつかは死んでしまいます。
役目を終えたものは、もっと大きなものの一部になっていく
現世での命の儚さをテーマにしていました。
『星を追う子供』の感想
新海監督の『星を追うこども』は、ジブリ作品と比較される映画でもあります。
大きなテーマを扱っているストーリーや、絵のタッチなどが比べられてしまいます。
監督自身は名作劇場を参考にしたと説明しています。
新海監督の他の作品がリアリティな世界観が多いだけに、この『星を追うこども』だけは少し違う感じがするのかもしれません。
ただ、新海監督の映画は登場人物の心情を痛いくらいに切なく表現します。
その点ではこの作品もアスナの気持ちや、森崎先生の気持ちは切なく描かれていました。
森崎先生は奥さんを蘇らせてしまいますが、本当に愛する人を失ったら森崎先生のような気持ちになってしまうのは当然です。
だからこそ、ファンタジーの中で森崎先生の気持ちはとてもリアルに感じることができました。
リアルすぎるくらいの気持ちは、新海監督が一貫して貫いているテーマだと思います。
いますぐ『星を追うこども』を視聴したい方は、こちらから視聴可能です↓↓
(2018年12月現在)
[btn class=”big rich_pink”]いますぐ『星を追うこども』を見る[/btn]