紀元前1290年死者の都と呼ばれたハムナプトラに生き埋めにされてしまった大司祭イムホテップ。そこは王たちが富を隠したと言われる場所でもありました。ただしそのハムナプトラはミイラに守られた都市という噂もありました。そんな呪われた地に財宝と古代の書を求めて向かったオコーネルやエヴリン達。彼らはそこでミイラを復活させてしまうのです。
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』作品情報
タイトル | ハムナプトラ/失われた砂漠の都(The Mummy) |
監督 | スティーヴン・ソマーズ |
公開 | 1999年6月26日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間4分 |
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あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
死者の都 ハムナプトラ
紀元前1290年セティ1世が統治する古代エジプト。
「生者の都」と呼ばれるテーベ、そこはセティ1世の繁栄を映す町でした。
セティ1世に仕える大司祭イムホテップは王の女性アナクスナムンを愛してしまいます。
しかしそれが王にばれてしまい2人は結ばれることはありませんでした。
王を殺した2人でしたが、アナクスナムンは「私を甦らせて」とイムホテップにお願いし自殺しました。
その後イムホテップは彼女を甦らせるために、彼女の遺体を奪うと同時に5つの臓器を準備し、ハムナプトラで「死者の書」に書かれている儀式を行い愛する女性を甦らせようとしました。
イムホテップの向かったハムナプトラ。
そこは「死者の都」と呼ばれるエジプト王家のお墓でした。
その場所は王家の宝物が眠る場所でもありました。
1926年、エヴリンとその兄ジョナサンはこの場所に眠るとされる古代の書物とお宝を求めてハムナプトラに向かいます。
しかし彼らはこの地にイムホテップが埋められているとは知りませんでした。
アナクスナムンを甦らせようとしたイムホテップでしたが、護衛がやってきて捕まってしまいます。
そしてあまりのむごさに科せられた前例のない極刑「ホムダイ」を科せられます。
それは神に対し許し難い冒涜を働いた者への処罰。
彼は死体の肉を食べて生きる虫スカラベと一緒に石の棺の中に入れられ、ハムナプトラに埋められてしまいました。
そんなイムホテップのミイラを見つけたのがエヴリンです。
ただし「ホムダイ」には祟りがあるとされていました。
それはホムダイに処せられた者がこの世に甦ると10の災いがエジプトを襲うとされていました。
一方別の考古学者はハムナプトラで石の櫃に入れられた「死者の書」を見つけます。
そこには呪いの言葉が彫られています。
「この櫃を開ける者には死が翼に乗ってやってくる。未だ死ぬことなく眠っている者が目覚める時、この呪いは現実となる」と。
その呪いとは「胸を開く者を殺しその臓物と体液を奪い、この世に災いをもたらす」というものでした。
そして考古学者とアメリカ人3人はこの箱を開けます。
そしてその夜エヴリンが死者の書を読み、眠っていたイムホテップを目覚めさせてしまいました。
目覚めたイムホテップは石の櫃を開いた4人から体を奪い完全に甦ると、エブリンの臓器を使って愛する女性アナクスナムンを甦らせようとしたのでした。
10の災い
ホムダイに処せられた者が甦るとエジプトを襲うとされる10の災い。
それは旧約聖書の中に書かれている「十の災い」が元になっていました。
[box class=”red_box” title=””]・血の災い
・蛙の災い
・ブヨの災い
・アブの災い
・疫病の災い
・腫れ物の災い
・雹の災い
・イナゴの災い
・暗闇の災い
・長子皆殺しの災い[/box]
イムホテップが甦るとこの災いがエブリン達の元に降りかかります
まず彼らはハムナプトラでイナゴの大群に襲われます。
さらに飲んでいたお酒が血に変わります。
その後も雹が降ったり日食が起こり太陽が隠れたりしてしまいます。
またエヴリンを追いかけるイムホテップは町にやってくると、口からブヨを吐き出し町の人を襲います。
そして町の人を皮膚病にし、彼らを自分の奴隷にしたのです。
まとめ
古代エジプト時代の呪いの封印を解いてしまったエヴリン。
それはホムダイによって処刑されたイムホテップを甦らせると当時に、自分の命だけでなくエジプト全土を襲う災難を招いてしまうことになりました。
古代のエジプト人の物語と旧約聖書に書かれた物語を合わせて描いた作品、それが映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』です。