ロビン・ウィリアムズ主演の『パッチ・アダムス』。実在する人物を元に作られた感動の物語で、無料で医療を提供し続け、医者の本来の姿を貫き通したパッチの伝記映画です。
『パッチ・アダムス』作品情報
タイトル | パッチ・アダムス(Patch Adams) |
監督 | トム・シャドヤック |
公開 | 1999年3月20日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間55分 |
Rotten Tomatoes
『パッチ・アダムス』あらすじ
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1969年。自殺未遂の果て、精神病院に入院したハンター・アダムスは、ジョークで患者たちを笑わせ、心を癒す能力に目覚める。
そんな彼に富豪で天才病の患者アーサーは「パッチ(傷をなおす)」というニックネームをつける。
2年後、パッチは精神科医を目指し、バージニア大学医学部に入学。
同級生トルーマンと白衣を着て病院に潜入し、患者たちの心を掴んでいく。
パッチの笑いの療法が次第に功を奏で、ベテラン看護婦たちも温かな目で見守ってくれるようになる。
しかし、学部長のウォルコットはパッチを快く思わず、放校処分に。
(出典:https://eiga.com/movie/47986/)
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精神病院に入院したハンターは、そこで自分のやりたい事に出会います。
医者になって患者に笑顔を与えたいと思い、医学部に入学しました。
成績優秀の彼は机での勉強よりも実際に病棟で患者さんと触れ合いたいと感じます。
勝手に病棟に向かい、そこで患者さん達とコミュニケーションをとっていったのでした。
最初は驚いていた看護婦達も患者さんの笑顔を見てパッチの行動を黙認します。
しかし医学部の学長は勝手なパッチの行動を、快く思っていなかったのでした。
映画の元になったパッチ・アダムス
映画『パッチ・アダムス』は実在する医師を元に描かれた映画です。
映画の中ではロビン・ウィリアムズが演じていたパッチとは実際はこんな方です。
1945年生まれのパッチ・アダムス(本名:ハンター・キャンベル・アダムス)は幼い頃いじめられた経験があり、それがきっかけで何度か入院んする生活を送っていました。
18歳で退院した後、ピエロの格好で人を楽しませながら生活を送っていました。
その後、1967年22歳でヴァージニア大学に入学しました。
卒業後は映画で描かれているように、「ゲズントハイト・インスティテュート」を設立し12年間そこで無料で医療を提供しました。
現在も彼は「笑いは人を癒す」という精神をもとに、世界中で多くの患者さんを笑顔にしています。
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パッチ・アダムスと夢の病院―患者のための真実の医療を探し求めて[/col2] [col2]
パッチ・アダムス いま、みんなに伝えたいこと―愛と笑いと癒し[/col2] [/colwrap]
パッチ・アダムスが読んだ本
実際のパッチ・アダムスがたくさんの本を読んでいたように、映画の中でもロビン・ウィリアムズ演じるパッチ・アダムスは本からの引用をいくつか用います。
想いを寄せる女性カリンにプレゼントしたのも詩の一節でした。
その時パッチが手にしていたのはパブロ・ネルーダの「100の愛のソネット」でした。
100 Love Sonnets/Cien Sonetos De Amor (Texas Pan American Series)
さらに映画の前半の方では、パッチの行動に怒って帰ろうとするカリンに「今はホイットマンの本を読んでいる」といって、ホイットマンのことを説明しようとします。
ホイットマンの詩は有名ですが、1990年に公開されたロビン・ウィリアムズ主演の「いまを生きる」ではホイットマンの詩が引用されています。
このシーンで思わず「O captain my captain!」という一節を思い出した人もいるでしょう。
まとめ
実在の人物を元にした映画『パッチ・アダムス』では、笑顔の大切さを伝えようとしています。
パッチ・アダムスは医者ですが、人を笑顔にすることは誰にでもできます。
笑顔があれば元気になる、そして死を恐れずに受け入れられる。
最後の最後まで笑顔でいることの大切さに気づかされました。
どのように人と接するべきかを教えてくれている映画です。