レディ・ガガでリメイクされ注目されている『スター誕生』。1976年版は3回目の作品となりますが、今まで女優だったスターを歌手に変えて作られたリメイク版です。劇中で歌われている「スター誕生の愛のテーマ」は大ヒットしました。
『スター誕生』作品情報
タイトル | スター誕生(A Star Is Born) |
監督 | フランク・ピアソン |
公開 | 1977年3月12日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間19分 |
Rotten Tomatoes
『スター誕生』のあらすじ
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歌手を夢見る女性が、田舎町から都会へやって来た。
そこで彼女は、売れっ子のロック歌手と結婚する。
夫の助力で歌手として売り出した彼女は、次第にヒット・チャートを上りつめていく。
やがて、彼女が第一級の歌手になったとき、夫はすでに過去のスターとなっていた……。
(出典:https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=1946813485&pT=null)
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アルコール中毒の売れっ子ロックスターのジョン。
アルコールに溺れまともなコンサートができない状態で、スポンサーからもクレームが出ている状態でした。
ある日コンサート後に出かけたバーで、ステージで歌を歌っていたエスターに出会います。
バーで喧嘩してしまったジョンを外に助け出したエスター。
ジョンはエスターに惹かれ、彼女を自分のコンサートに招待します。
しかしそのコンサートでもジョンは暴れてしまい、怪我をおいコンサートは中止となってしまいました。
エスターとも連絡が取れなくなったジョンでしたが、ある日たまたまエスターと再会します。
エスターの歌声に才能を感じていたジョンは、彼女を歌手として売り出そうとしたのでした。
歌手に生まれ変わった『スター誕生』
1937年と1954年と映画化されている『スター誕生』。
この2作品はハリウッド女優に憧れる女性の物語でしたが、1976年版では設定を女優から歌手に変更します。
1976年版で主演を演じたのはバーブラ・ストライサンドでした。
ブロードウェイ経験もある歌手のバーブラ・ストライサンドは、『スター誕生』で主演を務めただけでなく、製作総指揮を務めた作品でもあります。
映画の中で彼女が歌った「スター誕生の愛のテーマ」はアカデミー賞歌曲賞を受賞しました。
『スター誕生』他作品との違い
なんどもリメイクされている『スター誕生』。
基本的な物語は全て同じです。
スターである男性が、スターを夢見る女性と出会い恋に落ちます。
女性の才能を見出しスターに育てますが、自分自身はスターから落ちてしまいます。
そしてアルコールやドラッグに溺れてしまうのでした。
この物語をベースに映画は作られますが、ラストの展開が1976年の『スター誕生』は少し違っていました。
他の作品はラストで男性が自殺をしてしまいますが、1976年の『スター誕生』ではそこは曖昧に描かれています。
猛スピードで車を走らせ追突して亡くなってしまうのですが、その経緯は描かれていません。
果たして自殺なのかそれとも事故なのか?
明確には描かれない描写となっていました。
ジョンは他の『スター誕生』の男性よりも謎めいていて、心に誰にも言えない寂しさや傷を追っている感じがします。
闇に包まれている感じがとても強かったので、ラストの描き方も闇にしたのかもしれません。
まとめ
1954年、1976年、2018年とそれぞれ見所がある『スター誕生』。
時代が違うにも関わらず何度もリメイクされる続けるのは、多くの人がこの作品に惹きつけられる何かがあるからです。
3つの作品を見比べても面白いですし、これらの元祖となった1937年の『スター誕生』を見ると、より『スター誕生』の魅力が伝わってくると思います。