1989年のあの夏、恐怖に打ち勝ちペニーワイズに勝ったはずの「LOSER」7人。しかし27年後伝説の通りペニーワイズはデリーの町に姿を表しました。忘れていたはずの過去の出来事。しかし彼らは心のどこかで27年前の恐怖に怯え続けていました。そして自分たちが前に進み出すためにも彼らはもう一度ペニーワイズに立ち向かうのです。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』作品情報
IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 [Blu-ray]
タイトル | IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(IT:chapter two) |
監督 | アンディ・ムスキエティ |
公開 | 2019年11月1日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間49分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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小さな田舎町デリーで起きた連続児童失踪事件の恐怖が過ぎ去って27年。
“ルーザーズ・クラブ”のメンバーでただ一人デリーに残り、事件の調査を続けていたマイクが、かつての仲間たちに連絡を取る。
ついに、あのおぞましきピエロ“ペニーワイズ”が再び町に戻ってきたのだ。
イギリスで脚本家として活躍するビルや、ファッション業界で成功を収めたベバリーたち大人になったルーザーズ・クラブの面々は、27年前の約束を果たすべくデリーへと戻ってくる。
そして久々の再会を喜び合う一同だったが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/368233)
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27年後の「LOSER」
27年前の夏、それぞれの恐怖に打ち勝ちペニーワイズを倒した7人。
大人になった現在彼らはそれぞれの暮らしを送っていました。
ほとんどがデリーを離れペニーワイズを忘れてしまっています。
[box class=”red_box” title=””]ビル:「結末」がイマイチと言われる作家
べバリー:暴力夫と結婚
ベン:痩せて不動産業でお金後になったが、ベバリーを忘れれらない
リッチー:コメディアンになっているが誰にも言えない秘密を抱えている
エディ:心配性の妻と結婚
スタンリー:恐怖に怯え続けている
マイク:ペニーワイズに取り憑かれている[/box]
作家のビルはハッピーエンディングをかけずに悩んでいました。
それはきっと彼の心の中で弟の死を解決できていないからです。
ベバリーとエディはあれほど父親と母親に苦しめられていたのに、自分の親と似たような人と結婚していました。
27年前は明確な恐怖が明らかにならなかったリッチーでしたが、実はずっと誰にも言えない秘密を抱えていたのです。
1人町に残ったマイクは、ペニーワイズに取り憑かれていました。
そしてマイクの電話でペニーワイズを思い出したスタンリー。
誰よりも恐怖心の強かった彼は、恐怖のために町に帰ることができません。
しかし仲間のことを大切に思い仲間との約束を果たしたいスタンリーは、彼なりの形で町に戻ったビル達を応援することになりました。
27年前に確かに恐怖に打ち勝った7人でしたが、実はずっと心の中に恐怖は残っていました。
思い出したくない思い出として封印したはずの過去。
しかし彼らはどこかでその過去に縛られていたのでした。
27年後の恐怖
町に戻ってきたビル達。
彼らはもう一度ペニーワイズと向き合います。
それはもう一度自分たちに恐怖と向き合い、今度こそその恐怖を解き放つことでした。
ビルの感じる罪悪感
彼は実は27年前弟に対して仮病を使っていました。
そのせいで弟が亡くなってしまったと思い続けていたビル。
やっと弟の死は自分のせいではないと思えるようになりました。
父親を恐れていたはずのベバリーは、父親と似たような母力夫と結婚しています。
どうしても父親の影から逃げることにできないベバリー。
近くにいる自分を本気で愛してくれている人に気が付きませんでした。
しかしベンの声を聞くことで父親の亡霊を蹴飛ばし、父親から開放されたのです。
27年経ってもベバリーを思い続けているベン。
痩せて仕事に成功したけど、子供の頃と同じような孤独を抱えていました。
ペニーワイズに襲われた時初めて彼は自分の想いを口します。
すると孤独だったベンの手をベバりーが掴んでくれたのでした。
過保護な母親の影響で潔癖症になったエディでしたが、エディのことを異常に心配する妻と結婚しました。
ペニーワイズを前にして怖くて動けなくなってしまうエディでしたが、勇気を出してリッチーを救います。
仲間のためにエディは自分を信じることができたのです。
27年間の間にペニーワイズに取り憑かれてしまったマイク。
それはジャンキーだった父親を思い出させる姿でした。
しかし彼の執念のおけげでペニーワイズを倒すことに成功します。
町から出ることのできなかったマイクは、やっと開放されて外の世界に出発位したのです。
口がうまくお喋りなリッチー。
彼は実は誰にも言えない秘密を抱えていました。
彼はゲイだったのです。
その秘密を言えずに大人になったリッチーは、初めて自分の秘密と向き合います。
幼い頃好きだったエディのことを、リッチーは自分の大切な思い出にしたのでした。
それぞれが故郷で向き合った自分の過去。
それは忘れたい思い出から、忘れたくない出来事に変わったはずです。
辛く悲しい過去から解放された彼らは、この先デリーでの出来事をいい思い出にしながら新しい人生を歩んでいくのです。
まとめ
克服したはずのトラウマに実は大人になっても悩まされていた大人達の物語『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。
封印した過去を解き放つことで彼らは、やっと過去から解放されました。
そして27年経ってやっと彼らは新しい人生を歩むことができたのでした。