本能の赴くままに男性達を操り女性を魅了し続けた1人の女性キャサリン。心理学を勉強した成績優秀の彼女の前には、刑事も精神分析医も普通の主婦でさえ叶わないのです。自由奔放に生きるキャサリン。自分の性を武器に生きていく彼女。彼女の前に立ちはだかることができる人はいないのです。
『氷の微笑』作品情報
タイトル | 氷の微笑(Basic Instinct) |
監督 | ポール・バーホーベン |
公開 | 1992年6月6日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間7分 |
Rotten Tomat
あらすじ
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(引用:MIHOシネマ)
刑事ニック
捜査中に誤って観光客を銃で撃って殺してしまった刑事ニック。
彼のその言動を見ただけでも、ニックが自分の感情をコントロールできないのは分かります。すぐに怒り感情を剥き出しにしるニック。
それは相手が上司であれ女性であっても関係ありません。ニックは自分の感情をコントロールできない人物なのです。
それはアルコールやタバコやコカインにハマってしま彼の姿を見ても分かります。
感情だけでなく欲望をも抑えられないのがニックなのです。ある意味、彼は自分の欲望のままに生きてきた男性でした。
しかし彼は観光客を殺してしまったことで、自分の人生を改めます。
タバコをやめ禁酒をし、コカインからも足を洗いました。そしてもう一度刑事として自分の人生をやり直そうとした時に出会ったのが、キャサリンだったのです。
彼はキャサリンにあった瞬間から、彼女の美しさと魔性に魅了されてしまいます。
そして彼の中で抑えられていた感情や欲望が全て外に吐き出てしまいました。お酒を飲みタバコも吸い始めたニック。
女性に対して乱暴な扱いをしてしまいます。そうそれはニックの中に眠る彼の本能だったのです。
本能のままに生きるキャサリン
自由奔放な性の持ち主で、男性女性関係なく肉体関係を持つキャサリン。
しかもそこに愛がない場合もあります。
彼女は欲望のままに生きる女性でした。そんなキャサリンは大学時代に心理学を学び、人を操れるようになります。
本能のままに生きるキャサリンが殺人事件を犯すように見える物語ですが、同時に彼女の周りには自分の中に眠る本能を目覚めさせた人物が集まっていました。普通の主婦だったドブキンス。
家庭円満に見えた彼女はある日、家族を殺してしまいました。
その動機は「分からない」と答えるドブキンス。キャサリンをの同性恋人ロキシー。
彼女もまた幼い頃に弟達を殺していました。
動機は「無意識でやった」と答えているロキシー。彼女達は特に理由もなく突然殺人を犯しているのです。
それは突然自分の中に眠る本能が目覚めたようにも感じることができます。
そして大学時代にキャサリンと関係のあったベス。
彼女の夫を殺したのはべスだと考えられます。
それは理由は明らかになっていませんが、ベスと出会い本能に目覚めたのかもしれません。キャサリンがみんなの本能を目覚まさせるのか、それとも本能に目覚めた人が彼女の周りに集まるのか。
どちらであってもニックは、キャサリンによって本能を目覚めさせられた人でした。
さらにミャサリンに魔性に取り憑かれてしまったニックは、心身ともにキャサリンに夢中です。
それを知ってキャサリンはますます彼に近づいてきます。キャサリンはいつでもベッドの下にアイスピックを隠しています。
それは彼女の中の本能が目を覚ませば、いつでもニックを殺せると言うことなのです。彼女はあくまで本能に従うだけなのです。
ニックはいつまで生きることができるのか?
彼女と一緒に生き続けることができるのか?それはキャサリンの本能次第なのです。
まとめ
キャサリンを演じたシャロン・ストーンのやらしさが注目されている映画『氷に微笑』。
しかしこの映画に登場する人たちは、みんな自分の中に眠る本能に目覚めた人たちでした。
それは時には人間といえない行動を起こしてしまう本能。
そんな本能を理性で抑えることができるのでしょうか?
『氷の微笑は』本能のままに生きる人の物語だったのです。