ひたすら勉強ばかりした高校生活。そのおかげで念願の大学に入ることができた女子高生2人。遊んでいる同級生とは距離をとっていたのに、なんと同級生達もみんないい大学に入学が決まっていた。「私の高校生活はなんだったの?」卒業式前に高校生活を取り戻しに出かけたのだった。
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』作品情報
タイトル | ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー( Booksmart) |
監督 | オリヴィア・ワイルド |
公開 | 2020年8月21日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間42分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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明日は卒業式。
親友同士のモリーとエイミーは、高校生活の全てを勉学に費やし輝かしい進路を勝ちとった。
ところが、パーティー三昧だった同級生たちも同じくらいハイレベルな進路を歩むことを知り驚愕。
2人は失った時間を取り戻すべく、卒業パーティーに乗り込むことを決意する。
(出典:https://longride.jp/booksmart/)
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Booksmart
Booksmartとは通り本で知識を得た人のこと。
あまり褒め言葉ではなく、知識ばかりで世の中のことを知らないことを言います。
それはまさしく映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』の主人公モリーとエイミーのことでした。
必死で勉強した高校時代。
偽造IDを作ったのは大学の図書館に通うためという優等生の2人。
モリーの家にはミシェル・オバマやルース・ベイダー・ギンズバーグの写真が飾ってあり、彼女達の合言葉は「マララ」。
これは最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの名前からとっています。
それだけでも彼女達がフェミニストで社会活動に熱心だと充分に伝わってきます。
モリーの夢は最年少で最高裁判事になることだし、エイミーは国連の活動で1年間ボツワナに行くことを決めているほど。
彼女達の優等生っぷりはすぐに伝わってきます。
イエール大学とコロンビア大学に入学を決めた2人は、勉強のために友人とも距離をとっていました。
しかし遊んでいたはずの友人達もイエールにスタンフォードにハーバードと、モリー達と同じように名門の大学に合格していたのです。
勉強ばかりで世間知らずだったエイミーとモリー。
彼女達は卒業式の前の日、高校生活を取り戻そうとします。
それはとにかく色んなことを経験する体験することでした。
最後にはエイミーは逮捕されてしまいますが、それもエイミーが初めて出した勇気の結果でした。
色んなのことを体験して、初めて友人達の本当の姿がわかったエイミーとモリー。
彼女達はやっと本当の意味で高校生活を楽しめたのかもしれません。
そして最後に彼女達は自分自身のことや友人達のことを理解することを学んだのでした。
多様性
ロサンゼルスの高校に通うエイミーとモリー。
この学校多様性がすごい!!。
エイミーはレズビアンだし、同級生にはゲイの男の子カップル。
さらに黒人もアジア人もメキシコ人も普通にいます。
そして彼女達はそれを普通だと思って生活しています。
人種やジェンダーの差別やいじめなんて全くない。
どちらかといえば優等生ということがみんなから煙たがられていました。
さらにトイレも男女一緒。
これにはロサンゼルスの高校ってすごいと思わず思わずびっくりしてしまいました。
これが普通なのか特別なのかわかりませんが、こんな学校が存在することは事実でしょう。
こんな環境で勉強していればモリーがミシェル・オバマやRBGを尊敬するのも分かります。
高校生の友情物語だけど、その中に驚くほどの多様性を感じることができました。
まとめ
笑いっぱなしの102分間だった『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』。
エイミーとモリーを応援したくなっちゃいました。
そして彼女達の生活をずっと見ていたいとも思ってしまいました。
そんな2人の友情映画は若い人へのメッセージと、多様性の現実を教えてくれる映画になっていました。