1974年に本当にワールド・トレード・センターの間を綱渡りした男フィリップ・プティの物語『ザ・ウォーク』。最新技術が駆使された映像によって観客は本当にその高さを感じることができます。高所恐怖症の人にとっては怖い映画かもしれません。
『ザ・ウォーク』作品情報
タイトル | ザ・ウォーク(The Walk) |
監督 | ロバート・ゼメキス |
公開 | 2016年1月23日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間3分 |
Rotten Tomatoes
『ザ・ウォーク』あらすじ
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1974年、当時世界一の高さを誇ったワールド・トレード・センター。
その高さ411m 地上110階の道なき空間をワイヤーロープ一本でつなぎ、命綱なしの空中闊歩にある一人の男が挑んだ。
その男とはフィリップ・プティ。
(出典:http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/thewalk/#story)
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フィリップ・プティ
『ザ・ウォーク』では実在した大道芸人フィリップ・プティがワールド・トレード・センターで行なった綱渡りについて描いています。
フィリップの綱渡と出会いから始まり、綱渡として実力を得ていく様子や彼はワールド・トレード・センターを目指す過程も描いています。
フィリップの人生はドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』で描かれていますが、『ザ・ウォーク』はその『マン・オン・ワイヤー』を元に作られました。
映画の中で登場するフィリップが綱渡したノートルダム大聖堂やワールド・トレード・センター。
残念ながら現在では見ることのできない建物になってしまいましたが、高いところを求めたフィリップが渡った場所でもありました。
『ザ・ウォーク』の製作に当たっては、フィリップ役を演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットはもちろん綱渡りの経験などありませんでした。
映画のためにフィリップ自身から特訓を受け、ジョセフ・ゴードン=レヴィットは綱渡りを習得し彼が実際に綱渡りを行いながら撮影は行われました。
圧巻の映像技術
『ザ・ウォーク』の見どころといえば、観客が実際に綱渡りをしているかのような気持ちになる臨場感にあります。
IMAXで公開された『ザ・ウォーク』ではそのリアルさに本当に怖くなってしまった人もいました。
当時の最新の技術を駆使して作られたのが『ザ・ウォーク』です。
監督のロバート・ゼメキスは『フォレスト・ガンプ/一期一会』でCGを駆使したことで話題になった監督でもあります。
彼の好きなCGやVFXを駆使しさらに3Dも加えた本作は、ロバート・ゼメキス監督がこれまで積み上げて来た技術が全てつぎ込まれています。
綱渡という高さだけでなく、9.11の同時多発テロでなくなってしまったワールド・トレード・センターの復元など、たくさんのこだわりがあるのです。
綱渡りをしている時にフィリップ視点になるシーンは、IMAXでなくても高さを感じることができます。
CGとVFXにこだわり続けて来た監督の全てが詰まった作品とも言えます。
まとめ
高所恐怖症の人にとっては怖さを感じてしまう映画『ザ・ウォーク』。
リアルに撮影されているので、自分もその高さにいるような気持ちになります。
さらにフィリップ視点になると、彼がどんな目線で綱渡りを行なっていたのかを知ることもできます。
なぜ彼が綱渡りをしたのかという気持ちは分からなくても、綱渡り中の彼の緊張感を味わうことになるでしょう。
体験型ムービーとして成功した作品の1つが『ザ・ウォーク』です。