映画『127時間』 身動き取れない死の淵から1人の男を生還させたもの

ユタ州の国立公園でキャニオニングをしていたアーロンに起こった悲劇。彼はキャニオンニング中に渓谷に落ちてし腕が岩に挟まってしまいます。なんとか必死で脱出を考えますが、腕は少しも抜けず次第に彼は体力も気力も失っていきます。やがて幻覚を見るようになってしまったアーロン。しかしそんな彼を支えたのは今まで彼が避けてきたものでした。

目次

『127時間』作品情報


127時間 [AmazonDVDコレクション]

タイトル 127時間(127 Hours)
監督 ダニー・ボイル
公開 2011年6月18日
製作国 アメリカ・イギリス
時間 1時間34分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

アーロン・ラルストン

映画『127時間』の主人公アーロン・ラルストン。
彼は実在する人物でこの映画で描かれることは実際に彼が経験したことでした。

幼い頃に父親に連れられて初めて渓谷を見たアーロン。
彼はその壮大な景色の心を奪われてしまいました。

そして大人になった現在彼はユタ州のキャニオンランズ国立公園で、キャニオンニングを楽しむようになっていました。

何度も通っているキャニオンランズ国立公園。
アーロンにとっては庭のような場所でした。

だからガイドブックに乗っていない楽しみ方も知っています。
途中で出会った女の子達に教えた楽しみ方は、アーロンだからこを知っている自然の楽しみ方でもありました。

そんなキャニオニングが大好きなアーロン。
2003年4月25日の金曜の夜、彼は1人でキャニオニングに向かいました。

ただし彼は誰にも行き先を伝えていませんでした。
家族にも同僚にも。
そして恋人とは相手を怒らせる別れをしていたアーロン。

彼は自然が大好きでしたが、超わがままな性格でもありました。
そして「自分でなんでもできる」と思っていたアーロン。

彼は渓谷の間で127時間過ごすことになってしまったのです。

孤独なアーロンを支えたもの

水も食料もほとんどないアーロン。
彼は1人で狭く暗い渓谷の間でずっと動けない状態でいました。

そんなアーロンはやがて体力だけでなく気力も失ってしまいます。
そして幻覚を見るようになってしまいました。

孤独な場所にいるアーロンが思い出した人たち。
それは家族でした。
彼が距離をとっていた家族。
電話にも出ず行き先も伝えなかった家族。

幼い頃に家族と過ごした時間を思い出し、家族の大切さを改めて思い出しました。

さらにアーロンは自分が一方的に別れを告げた彼女のことも思い出します。
彼女に対して心を開かなかったアーロン。
アーロンは彼女に言われた「孤独になるわよ」という言葉を思い出し、本当に孤独になってしまったと考えていました。

しかし死を覚悟したアーロンの前に未来の自分の子供が現れます。
そして子供と楽しく遊ぶ自分。
それは自分が家族と楽しく過ごした時間のようです。

そして自分には希望あふれる未来が待っていると思うことができました。

彼はその思いに奮い立ち、決断し覚悟を決めます。
その決断があったからこそ、彼は今元気に生きています。

幻覚が現実となり、結婚し子供と一緒に暮らしています。

今でもアーロンはキャニオニングを行っていますが、もちろん行き先はきちんと家族に伝えているようです。

まとめ

壮絶なサバイバルを経験し無事に生還したアーロン・ラルストン。

彼の壮絶な経験を映画にしたのが『127時間』です。

その127時間で彼が感じたこと。

それはきっと今のアーロンの支えとなっているはずです。

死の淵から彼を生還させたのは家族と未来でした。


アーロン・ラルストン 奇跡の6日間

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