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【映画カレンダー】この記事では日付にちなんだ映画を紹介しています。
11月25日にちなんだ作品は、猿が支配する惑星で捕らえられてしまった人間の物語『猿の惑星』です。
映画『猿の惑星』
タイトル | 猿の惑星 (Planet of the Apes) |
監督 | フランクリン・J・シャフナー |
公開 | 1968年4月3日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間52分 |
あらすじ
地球から320光年、とある惑星に不時着した宇宙船の飛行士テイラーが見たのは、人間のように言葉を話す猿が人類を支配する恐るべき世界だった…!
(https://www.20thcenturystudios.jp/movies/planet-of-the-apes)
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11月25日
宇宙で地球時間の6ヶ月間を過ごしたテイラー船長は地球に帰還しようとしていましたが、トラブルにより他の惑星に不時着しています。
この船長たちが不時着した日が地球時間の西暦3978年11月25日で、画面に「EART TIME」と大きく映ります。
なので、11月25日にちなんだ映画として『猿の惑星』を選びました。
ちなみに船長が冬眠に入ったのは、地球時間「西暦2673年3月23日」・船内時間「西暦1972年7月14日」となっていたので、クルーは1305年間眠り続けたことになります。
ただし、宇宙での6ヶ月が地球の700年に相当するということなので、船内で冬眠していたのは約1年になります。
原作小説との違い
『猿の惑星』の原作小説はフランス人作家ピエール・ブールが書いた物語で1963年に出版されています。
ピエール・ブールは第二次世界大戦中の収容所での実体験を元にしながら『猿の惑星』を書きました。
主人公たちがたどり着いた惑星は猿が支配する惑星で、主人公が捕まってしまうという展開は小説と映画は同じですが、小説と映画では違う設定や展開もあります。
脚本家:ロッド・サーリング
最初に脚本を担当したロッド・サーリングは原作から2つ設定を変えます。
原作小説では西暦2500年にフランス人の主人公が宇宙を目指しますが、映画では西暦1972年のアメリカに設定を変えました。
これは観客に物語をより身近に感じてもらうための変更でした。
さらにロッド・サーリングは物語の結末を大きく変え、映画史上に残る有名なラストシーンを書き上げています。
このラストシーンは「核戦争後の地球」という設定で、物語の中でチャールトン・ヘストンが見た自由の女神は、核戦争によって荒廃した世界の遺物でした。
脚本家:マイケル・ウィルソン
映画製作会社がワーナー・ブラザースから20世紀フォックスに変わったことで、新たに呼ばれたのが脚本家マイケル・ウィルソンです。
彼が原作小説や元の脚本から大きく変えたのは
マイケル・ウィルソンは、赤狩り時代にハリウッドのブラックリストに名前が載り、ハリウッドでの仕事がなくなってしまいます。
仕事をするためには名前を隠し別名で仕事をするしかなく、不当な扱いを受けていました。
そんな彼が受けたハリウッドでの不当な扱いが主人公チャールトン・ヘストンが受ける侮辱的な扱いに重ねられ、
また裁判のシーンでの「これは裁判ではない処分を決めるのだ」というセリフは、彼が赤狩り時代に言われた言葉でもありました。
映画『猿の惑星』は3人の作家のそれぞれの体験や、当時の社会問題や人種問題を元にして作られた作品です。
作家たちの想いを感じながら映画を見ると、『猿の惑星』の根底にあるものが見えてきて、これまでとは違う視点で物語を堪能できます。
ぜひこの機会に『猿の惑星』を見直してみてください!。