映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』湾岸署史上最悪の3日間! あらすじと感想


人気ドラマの映画第一弾『踊る大捜査線 THE MOVIE』。現場と上の人間の現場は1998年の頃から何も変わっていないようです。今見るとより心に沁みる映画なのかもしれません。

『踊る大捜査線 THE MOVIE』作品情報

タイトル 踊る大捜査線 THE MOVIE
監督 本広克行
公開 1998年10月31日
製作国 日本
時間 1時間59分

『踊る大捜査線 THE MOVIE』あらすじ


踊る大捜査線 THE MOVIE

青島俊作、恩田すみれは”通称・空き地署”と呼ばれる湾岸署に勤務する刑事。

そんなある日の午後、湾岸署管轄の川で、腹部に刺しゅう用の糸で縫合した手術跡のある水死体が発見された。

当初、自殺かと思われたが、解剖の結果、胃袋の中からテディ・ベアのぬいぐるみが現れ、事件は猟奇殺人事件へと発展していく…。

(出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00L1WYR8M)

 

事件は現場で起きてるんだ!!


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『踊る大捜査線 THE MOVIE』といえば、織田裕二扮する青島刑事の「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」という名ゼリフを1番に思い出す人も多いはずです。

あまりにも有名でパロディーとして何度も使われたセリフでもあります。

会議室で捜査方法を決めようとする官僚たち。
一方で現場で指示を待つ青島刑事。
自分たちのことしか考えていないお偉方に向かって青島刑事が放った言葉がこの言葉でした。

インパクトの強いセリフだけが今では一人歩きしてしまったいますが、人気ドラマ『踊る大捜査線』は上の人間と現場で働く人間の違いを見せたドラマでした。

単なる刑事ドラマではなく、警察内の上部と下部の違いを露骨に見せたドラマは当時画期的でもあり大ヒットしました。

このドラマが製作されてから20年以上経とうとしていますが、世間はあまりこの時と変わっていないような気がします。

官僚主義の体質もそうですし、どの仕事でも1番末端の人間たちと経営者たちの格差は大きいような気がします。

管理官の新城が言った「兵隊は犠牲になってもいいのか」というこの言葉を、今でも感じている人も多い社会なのです。

当時は画期的なドラマだったはずなのに、それ以降あまり社会が変わっていないことをこの映画を見ると痛感させられてしまうかもしれません。

「天国と地獄だ」


映画パンフレット『踊る大捜査線 The Movie』

青島刑事が言った言葉でもう1つ印象的なのが「天国と地獄だ」というセリフです。
屋上に行き、煙突から出る煙を探す青島刑事。

周囲を見渡していると、急にシーンが白黒になります。
そしてその先には煙突から出る赤い煙が見えます。
白黒の中に煙だけが赤い色がついていたのでした。
この時にいうセリフが「天国と地獄だ」です。

これは映画好きな方ならご存知だと思いますが、黒澤明監督の『天国と地獄』と同じシーンです。
誘拐犯を探していると煙突から赤い煙が上がります。
白黒の中に赤い煙のシーンという全く同じように描かれていました。

「天国と地獄だ」というセリフからも、このシーンは遊び的感覚とオマージュ的感覚が込められれているのが分かります。

それ以外にも捕まったサイコパスの犯人に、誘拐事件の犯人の人物像を聞くシーンも『羊たちの沈黙』を想像させるシーンとなっていました。

映画ファンには嬉しくなるような遊びが詰め込まれている作品なのです。

まとめ

放送当時一大ブームを巻き起こした『踊る大捜査線』シリーズ。

出演者の若さから懐かしさを感じる作品でもありますが、映画の内容は現代にも通じるものがあります。

今改めてこの作品を見直すと、なかなか変わららない社会の体質を痛感させられます。

10代の頃にこの作品を見た方たちは、今見るとより青島刑事の気持ちが理解できるかもしれません。

そして室井さんの葛藤も伝わってくるでしょう。

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