映画『イップ・マン 完結』「仁」の精神で広がり続けたイップマンの詠春拳


ついに最後となる『イップ・マン 完結』。武術家として父として成熟期を迎えつつあるイップ・マンでしたが、息子との関係はうまくいっていません。そんな時、弟子の李小龍の誘いもありアメリカに向かったイップ・マンですが、そこで見たものは同胞が受けている差別だったのです。

『イップ・マン 完結』作品情報


イップ・マン 完結(字幕版)

タイトルイップ・マン 完結(葉問4)
監督ウィルソン・イップ
公開2020年7月3日
製作国香港/中国
時間1時間45分

Rotten Tomatoes

あらすじ

1964年、サンフランシスコに渡ったイップ・マンは、弟子であるブルース・リーとの再会や太極拳の達人ワンとの対立などを経て、アメリカという異国の地で生きる同胞たちが直面している厳しい現実を身をもって知る。

そんな中、中国武術を敵視する海兵隊軍曹バートンとの戦いでワンが敗北を喫してしまう。

香港に残して来た息子にある思いを伝えたイップ・マンは、宣告された病を隠して、人びとの誇りのために最後の戦いへと挑む。

(出典:https://eiga.com/movie/91007/)

ブルース・リー(李 小龍)

1964年から始まる『イップ・マン 完結』。
イップ・マンは、息子の留学先を探すためにサンフランシスコに向かいます。

そのサンフランシスコにいたのが、イップ・マンの弟子の李 小龍ことブルース・リーでした。

香港でイップ・マンのもとで詠春拳を学んだブルース・リー。
彼は1959年に単身でアメリカに渡りました。

そしてアメリカで中国武術を教え始めたのです。

詠春拳を元にしたカンフーを開発し指導していたブルース・リーは、のちのれをジークンドーと名付けます。

それは1966年ごろのことですから、『イップ・マン 完結』の数年後のことになります。

またその年にブルース・リーは、テレビドラマ『グリーン・ホーネット』に出演することになるのです。

イップ・マンの晩年

香港で詠春拳を広め続けたイップ・マン。

映画のように彼は息子にも詠春拳を指導しました。

映画では病気で先が短いと知ったイップ・マンが、息子に木人樁での練習を撮影させますが、実際にイップ・マンが亡くなる1ヶ月前の映像が残っています。

そこには映画と同じように木人樁を使って練習するイップ・マンの姿が映っていました。

最後まで武術家として儒教の教えの元に生きたイップ・マン。
彼は『イップ・マン序章』の頃からずっと、「仁:人を思いやること」を貫き通します。

仲間のため同胞のため家族のため弱者のために戦い続けてきたイップ・マン。
歳を重ねてもその考えは変わりません。

そしてそれは遠い異国アメリカの地でも変わりませんでした。

不公正なことが許せないイップ・マン。
彼は同胞を助けるために立ち向かいました。

しかし、いつも彼が武術を使うのは最後の手段です。
その前になんとか闘わなくてもお互いを尊重しあえないかと考えるのがイップ・マンです。

イップ・マンの努力も虚しく、今回もまたイップ・マンの前で仲間が倒れてしまいます。

彼は争いがなくなるために、武術で闘うのです。
彼は決して相手を倒すためではなく、優劣をつけるためではなく、みんなが互いを尊重し共存できるために詠春拳を使います。

詠春拳は中国武術ですが、それは戦うためではなくみんなを1つにするための拳法なのです。

まとめ

ついに最後となった『イップ・マン 完結』。

イップ・マンの人生と共に詠春拳について知ることができました。

シリーズどの作品も戦うことではなく、人を思いやることをの大切さを訴えている作品です。

イップ・マンの人生を描いた4つの作品を見ると、彼の人格が分かります。

そして彼は詠春拳を通して最後まで、人格を高め続けたのです。